あらすじ
恋をして、ダイエットを決意したら、
おなかがしゃべりはじめた!
ある日、朝子は見知らぬ男子生徒にラブレターを渡される。
でもそれは――親友の奈々宛てだった。
そうだよね、私のはずがない。妄想だ。どうかしてる。
だって私は――太っているから。
過酷なダイエットを決意した高校2年生の恋と友情の日々を、
笑いと涙で描いた日記小説。
ついに朝子は決心した。
こんな自分は、もうイヤだ。
変わりたい。新しい自分になりたい。
今度こそ必ず、わたしは生まれ変わる。
なにがなんでもぜったいに、痩せてみせる!
――本書より
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ダイエットを始めた高校生の女の子と、
女の子の「おなか」とが会話するという設定です。
思春期の女性と母親の関係、
思春期の女性と父親の関係、
思春期の女性と友達の関係、
それから、思春期の女性に特有の、
他人からの視線への過敏な反応の在り方など、
主人公の女の子と「おなか」との掛け合いを
楽しんでいくうちに、
いつの間にか、深いところで理解していけます。
「思春期って、何?」を知るには、
思春期について語られた評論やエッセーを読むよりも、
すぐれた小説を1冊、読むほうが、
たくさん学ぶことができる――ということを
この本は教えてくれます。
*
思い出したくないことも多い、わたくしの思春期ですが、
思い出してみよう、と、思いました。