ダイエットを始めた高校生の女の子と、
女の子の「おなか」とが会話するという設定です。
思春期の女性と母親の関係、
思春期の女性と父親の関係、
思春期の女性と友達の関係、
それから、思春期の女性に特有の、
他人からの視線への過敏な反応の在り方など、
主人公の女の子と「おなか」との掛け合いを
楽しんでいくうちに、
いつの間にか、深いところで理解していけます。
「思春期って、何?」を知るには、
思春期について語られた評論やエッセーを読むよりも、
すぐれた小説を1冊、読むほうが、
たくさん学ぶことができる――ということを
この本は教えてくれます。
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思い出したくないことも多い、わたくしの思春期ですが、
思い出してみよう、と、思いました。