あらすじ
サマル中継基地に潜入していた三四郎は、「心の死」を乗り越えたカイと再会し、司令官奪還作戦を決行する。しかし、幾多の障害を乗り越えてグイドを救いだし、司令官の救出に向かった二人の前にさらなる困難が!!絶体絶命の状況の中、過酷な決断を迫られたカイと三四郎が取った行動とは!?そして全てが終わった後、彼らを待ち受けていたものは――。『青の軌跡』シリーズ、堂々の完結!! 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
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Posted by ブクログ
グイドを救うため、サマル中継基地に潜入していた三四郎は、「心の死」を自らの力で乗り越えたカイと再会し、改めて司令官奪還とグイド救出のための作戦を決行する。
しかしそれは、人も足りない、武器も足りない、時間も足りない……中での非常に危険な作戦だった。
カイの立てた作戦により、司令官を奪還する組とグイドを救出する組の二つに分かれ、全層警告とともに、それぞれが作戦を開始する。グイド救出組に入ったカイと三四郎は幾多の困難を乗り越え、グイドを救い出したものの、司令官を救出する方の組は困難を極めていた。
三四郎とカイは、すぐに司令官救出組へと応援に向かうが、そこで待ち受けていたのは残酷な決断を迫る状況だった。
「俺しか出来ないからやる」
自分の命を落とすであろう決断をあっさり下した三四郎を、カイは必死に名前を呼び、すがり、思いとどまらせようとするが、三四郎は行ってしまう。
そんな感じで、素直なカイさんにかなりびっくりさせられるこの巻。
でも、ようやく見つけた安定は、三四郎なしではきっと成り立たない安定だから、それで本当によかったのかどうかはよくわからない。そして、何よりも、この巻が「あれ」なシーンから始まってることにとってもびっくりしました。いや、本当に。
こんなラブラブな話じゃなかったと思うんだけど……? と、首をひねってしまいましたが、作戦は苛烈で、作戦が始まっちゃったらもう、こんなことする余裕なんてまったくないから、最初だったのか……と、今はちょっと納得してます。
これで、ついに長く長かった「青の軌跡」シリーズが完結してしまいました。
もう、今は呆然とするしかないのですが、いい本は、好きな本はずっと続いてほしいと願ってしまうものなんですよね。でも、どんなものにも終わりが必ずあって、こんなに長いこと、投げ出さずにピリオドをちゃんと打ってくださった作者さんにはちゃんと自信の手でピリオドを打ってくれたことを感謝しないといけない……とは、思うんですが。
最後に納得しないわけじゃないんです。とってもこの二人らしい終わり方で、いい終わり方だったと思います。
ただ、まだ続きを書ける余地がある気がして、どうしてもそこの二人を知りたくて、是非、続きが欲しい! と、思ってしまいます。
まだ、カイに成長する余地はちゃんと残ってると思うし、二人の関係を前進させる余地もあると思うんですよね。要するに、続きを書く余地が十分にあるので、是非続きを! と、思ってしまうような、そんな名作でした。
今までみたいに、レッドアラートも何にもなくてもいい、普通に幸せな二人が見たいです。
と、思わせてくれるような小説です。
最後まで成長過程であると思わせるような二人が、二人の関係を構築して行く話。不器用だけど、まっすぐ。ついでにSF要素もちゃんとハラハラドキドキ。しっかりした舞台構成の上に立っているので、そちらの面でも十分に楽しめると思います。
Posted by ブクログ
青の軌跡シリーズ最終巻。遂に終わっちゃいました。なんかまだ続きを読みたい作品です。
<シリーズ紹介>
青の軌跡 上・下
カタルシススペル
クリスタル・クラウン 上・下
バロック・パール
ペルソナ ノングラータ
ファントムペイン
タイトロープ・ダンサー STAGE1~5
元傭兵×月人
Posted by ブクログ
作戦が本格的に動き出してからは読むのを止められない疾走感。カイに涙した。最後の最後までハラハラさせられてサクッと爽やかに終わった。のに、後を引く。
とても楽しめたシリーズでした。あとがきの番外編という文字が気になって仕方がない。
<ちょっとネタバレ要注意!>
ルナンで、良かった というカイのセリフでグラッときた。やっとそこにたどり着いてくれたのかと嬉しかった。最後まであきらめないカイに骨抜きにされた。
ケイコさんの存在は前回から怪しいと思っていたけど、ああやられちゃったという感じ。三四郎の無邪気さは、相手にしてみれば残酷なのも事実なのでどーしようもないかな。でも、そこが三四郎らしい良さでもあるなぁと。
まだまだ気になる所もあるので、また読める時が来る事を願ってます。
Posted by ブクログ
購入。
とりあえず終わってよかったなと。
ジュール・ベルヌに戻って終わり、というラストを想像していたしそこは想像通りだったけど、まさか最後の最後で三四郎があんなことになるとは思わなかった。
最終章のタイトルでラストが読めてしまったのが残念。
感動の再会とかその後とかもっと読みたいから番外編があるなら楽しみだけど、ファンブックは正直微妙。
左目に傷を負った三四郎は絵で見たかった。