あらすじ
ガザ、バングラデシュ、そして、<国ではない>ソマリランドで気づいた。訪れる者がいない辺境の土地なのに、日本人はたしかに尊敬されている。「日本に生まれて幸せだ」――世界を股にかける平成元年生まれの若手起業家は、心の底からそう感じる瞬間に出会った。たしかにいま「ネトウヨ」のような現象は見られる。だが、「ゆとり世代」と揶揄され、「内向き」「草食系」と悪口を言われ、一方で「かわいそうに」と憐憫の眼差しを向けられる20代前半の若者たちは、国に対して白けているとされている。その真相に、平成生まれの当事者が迫る。「デフレ」という言葉が定着するほど経済的に墜ちゆく1990年、2000年代の日本を少年はどのように見て育ったのか。そして世界に出て数々の理不尽に遭遇し、日本人へのリアルな態度を味わって、はじめて客観的に日本の真の姿が見えてきた。箱庭にいるだけでは気づくことができないホンモノの「愛国」のかたち。
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Posted by ブクログ
★5.0(3.84)2014年9月発行。日本に平成生れのこんな若者がいたとは。19歳でバンクラディッシュに渡り、同国の貧困地域の高校生を名門大学に入学させるプロジェクトを成功させる。その後世界の貧しい地域の教育革命を掲げ、五大陸ドラゴン桜プロジェクトを推進。世銀IMF総会には日本のユース枠で参加等を通して世界中に数多くの知己を得、さらには渡邊美樹氏や田原総一朗氏、ドコモから出資を得てソマリランドに大学院設立を目論む。金儲けは考えず、純粋に貧しい子供たちの教育のために、立ち上がる著者のこれからの活躍を祈る。
Posted by ブクログ
久々にこういう本読んだな〜。ボランティアとか、本当は考えていきたいけど、今はまだ自分の小さな夢を叶えるために生きるので精一杯…。でも、いつかこういう人の助けになる余力のある、デザイナーになりたい。
今は寄付だけしようかな。
税所くんは劉邦のようだ。等身大の身近に感じるようなダメなところも見せつつ、面白いと思った時の行動力がすごく、そこが魅力で皆をひっぱっていく。徳があるんだなぁ。
リターンなんて考えてない、ビジネスでもなんでもなく、ただただ世の中もっと良く出来るところを見つけていく。素敵だな!
日本ブランドを出していきたいんだな〜この人は。それが愛国心なんだろうな。私はそこまで思ってないけど、やっぱり海外にいて、愛国心がすごく培われたんだな。
雅子ちゃんと友達になってるのにもびっくりした笑やっぱりつながっていくんだな〜。面白いな〜。
家入さんの本もそうだけど、こういう本って、私も頑張りたいなって、思わせる。
頑張ろう。
Posted by ブクログ
こんな面白い人が同級生にいたんだなぁと感慨深いものがあった。
同世代への洞察はまさしく自分に当てはまるものがあり(就活、承認欲求、組織にいたい)唸らずにはいられませんでした。
こういう人、大学の時、何してるんだろ?大丈夫なのかな?と思ってたのに今では強くこうありたいと思う自分がいる。
生きた人生はほぼ同じ長さでも濃密だったんだろうなー。
でも私は私で頑張ろう!と元気をもらえる本でした!
Posted by ブクログ
感想:e-educationの税所さんの本。テーマは愛国心。これまでの彼の本とは少し毛並みが違う本だった。
彼の実体験をベースにしつつ、日本がどれだけ恵まれた国であるかを核に本は進んでいく。海外に出たことがないネット右翼へのメッセージは大変共感。愛国心の示した方は世界に感謝されるような「ささやかなコミットメント」をすること。
読んでいて感じたのは、税所さんの人を巻き込む強さ。一橋の米倉教授をはじめ、彼の周りには有能な人がたくさんいる。だから無茶なチャレンジをしてもなんとかなってしまうし、こういった周りの助けがあるからこそ、半端ない行動力が存分に発揮されるのだろう。
世界に出て日本を代表して頑張りたくなる本。