あらすじ
ビジネスであれ映画や音楽であれインターネットであれ、我々の周囲に充ち溢れる英語のほとんどはアメリカ英語である。今では、英語は元来イギリスの言葉である、などと言えばかえって奇異に思われるほどに、イギリス英語は実用の舞台から消え去ってしまった。とはいえ、いくたの歳月をへて他のヨーロッパ諸国のみならず世界のあらゆる言語と接触するなかで、イギリス英語は諸言語の語彙を貪欲に取りこみつつ実りゆたかな発展をとげてきた。独得の風土と歴史を通して育まれたイギリス英語の面白さを軽妙な筆致で描く快著。
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Posted by ブクログ
イギリス英語に関する書籍は今では大量に出回っているが
イギリス特有の単語や訛り、生活習慣その他もろもろについて
どの本も同じような内容を記述しており一冊読めば大概事足りる。
しかし本著はそんなイギリス英語本達とは一線を画し
内容が被る書籍が存在することはないであろう。
ただしそのため内容はイギリス生活を送った著者が
土産話にあれこれ聞かせてくれるといったようなもので
特別役に立つとか必要性のある情報でもない。
イギリス英語についての薀蓄を増やしたい方にお薦めしたい一冊。
Posted by ブクログ
英語の様々な単語や表現の背後にあるイギリスの文化、歴史、社会を紹介した1冊。英語を知る上では欠かせない聖書や辞書の話のほか、イギリス英語特有の階級方言、地域方言などの諸相が、個人的なエピソードとともに紹介されている。
アカデミーを創ろうとしたスウィフトの真意や、上流階級にのし上がった人間はわざとどもって話す、などの話が面白かった。(2008/08/03)