【感想・ネタバレ】安閑園の食卓 私の台南物語のレビュー

あらすじ

台湾の古い街、台南の郊外にたたずむ広大な屋敷「安閑園」。緑豊かな庭園と季節の実りをもたらす果樹園や野菜畑。そして母たちが腕をふるう彩りあふれる日々の食卓の風景。1930年代の台湾で生まれ、この安閑園に育った著者が、子供時代の食の記憶を丹念に書き綴る。大家族のにぎわいと料理の音や匂いが鮮やかに立ちのぼり、人生の細部を愛することの歓びが心に響く幻の名エッセイ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

古き佳き時代の台南の外省人家庭の食を中心とした暮らし。著者が料理研究家のため食べ物の描写が緻密。この年代の日本語を学んだ外国人特有の美しい日本語。使用人と雇い主の関係が日本や西洋と較べるとフラットだったのね。一夫多妻制度の名残か正妻と妾が同じ家に住んでるとは時代劇みたい。名家すぎて実家に戻れなくなるあたり中国の家制度も強力だ。豊かな家に生まれたことと、なにもさせないお姫様に育てるのは全くべつのことだ。という言葉がいい。

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2014年12月17日

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