ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
台湾の古い街、台南の郊外にたたずむ広大な屋敷「安閑園」。緑豊かな庭園と季節の実りをもたらす果樹園や野菜畑。そして母たちが腕をふるう彩りあふれる日々の食卓の風景。1930年代の台湾で生まれ、この安閑園に育った著者が、子供時代の食の記憶を丹念に書き綴る。大家族のにぎわいと料理の音や匂いが鮮やかに立ちのぼり、人生の細部を愛することの歓びが心に響く幻の名エッセイ。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
大家族もダイナミックさも持ち合わせない私だが、それを経験したような気持ちになった。 豊かな庭、大きな鍋、父の信仰、母のしつけ、内臓や血の料理、魅力的な人達…。家長は家族や客人にたっぷり食べさせ、見守る。そうする為によく働く。元気が出ます。
何度読み返しても胸を打たれる。料理家でもあった台湾女性の著者が、子供時代に享受した、大家族の愛と美味、大らかな台南の人情と自然を描くエッセイ。知らないのに懐かしく感じる。大好き。
ソーシャルランチで知り合った方が、著者の辛さんの息子さんで、最近文庫になったんですよ、といって戴いた本です。 戦争の前後、台南の広大な邸宅「安閑園」に暮らした娘時代の思い出とレシピの本。読んでいてこんなに幸せになる本はめったにないです。 そして、辛さんの台湾人でありながらも、美しい日本語の文章にハッ...続きを読むとさせられます。 家長を頂点とした過剰なまでの大家族とたくさんの使用人、広大なお庭や畑や果樹園、様々な家畜、家族の行事、ベランダのお茶、入れ替わり立ち代わりのお客様、20畳程もある台所には6つの炉、それからもちろん、美味しい食卓!賑やかで、豊かで、心安らかな生活・・・それが安閑園。 私もパーティーに紛れ込みたい! 台湾の暮らしというのも、実は全然知らなかったけど、沖縄によく似ているように思いました。 「こんにちわ、ご飯は食べた?」と挨拶するそうです。なんという食いしん坊の国!
お腹減る。日本人には馴染みのないものもあるけど、とりあえず台湾に行っていろんなものを食べたくなる一冊。
Dean&delucaで平松洋子さんがオススメしてたので読む。 食についてのエッセイなんだけれど、 著者の人柄に魅力を感じる本。 品があり、知的で寛容な人という印象。 台湾のびっくりな習慣もあるけれど、あたたかい著者の心を随所に感じられて、安心する。 特に後半、お墓の話でじーんときて、きっと...続きを読むこの本は著者の父親に宛てたんだろうな、と思うのだった。
一昨年、旅行した時の台湾の熱気が懐かしくて、 手にとってみました。 著者の辛永清さんは、料理研究家として活躍され、 1992年に亡くなられています。 「安閑園」とよばれた、台南の 裕福な家庭に育った著者の、 少女時代の ものを見る目の 確かさに感心させられました。 また、昔の台湾の、...続きを読む もてなしの精神~情の濃さも、 今を生きる私たちが 学ぶべきことが たくさんあるように思いました。 著者が亡くなった父の パイプを一人でこっそり吸ってみる 場面が、特に心に残りました。
古き佳き時代の台南の外省人家庭の食を中心とした暮らし。著者が料理研究家のため食べ物の描写が緻密。この年代の日本語を学んだ外国人特有の美しい日本語。使用人と雇い主の関係が日本や西洋と較べるとフラットだったのね。一夫多妻制度の名残か正妻と妾が同じ家に住んでるとは時代劇みたい。名家すぎて実家に戻れなくなる...続きを読むあたり中国の家制度も強力だ。豊かな家に生まれたことと、なにもさせないお姫様に育てるのは全くべつのことだ。という言葉がいい。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
安閑園の食卓 私の台南物語
新刊情報をお知らせします。
辛永清
フォロー機能について
「集英社文庫」の最新刊一覧へ
「エッセイ・紀行」無料一覧へ
「エッセイ・紀行」ランキングの一覧へ
一覧 >>
▲安閑園の食卓 私の台南物語 ページトップヘ