あらすじ
中年を過ぎると、知っているはずの言葉・人名が出てこない人も多いだろう。実はこれは立派なボケ予備軍で、放っておけば高齢になってボケる可能性大。「家系にボケた人がいないから自分は大丈夫」という人がいるが、「ボケ」と「遺伝」はほとんど関係なく、ボケる人は日常的に脳に悪いことを行っているのだ。たとえば孤独にしたマウスの脳には萎縮が見られるが、実際に独身者がボケるリスクは既婚者の2倍も高い。つまり認知症になりやすい心理・環境・習慣をどれだけ避けられるかが、ボケる脳とボケない脳の境目となるのだ。自分次第で、いつまでも若々しい脳を保てる!
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Posted by ブクログ
アルツハイマー病の病態機構として通説となりつつある「アミロイドβ仮説」とは異なる「神経原線維変化仮説」を説く先生です。予防のための基礎知識ともいえる話題が豊富で、とても読みやすい本です。おすすめ。
Posted by ブクログ
題名よりずっと骨太で基本に忠実な内容だと思う。ただ、特別に新しいことを学べるかというと、そんなことはなかった。
健康に関して情報がいろいろ出ているが、それらを忠実に実行しろ、ということだと受け取った。いろいろよく食べ、よく寝て、よく運動して、と。
Posted by ブクログ
ストレスを感じるとアドレナリンによる反応を抑えるためコルチゾールというホルモンも放出されるが、長期的にストレスが掛かり続けた場合、コルチゾールの濃度が上昇し、海馬が萎縮してしまう。記憶を作り出す海馬は萎縮することにより辛い記憶を残さないようにしているのだ。脳がスイッチを切って嫌な体験を思い出さないようにしている。昨日読んだ本の内容が思い出せないのはボケ予備軍。高学歴の人ほどボケると早い。服装を気にしなくなるのはボケの始まり・・・・・・・・・。脳老化のサインはいろんなところにある。
他方、100歳になってもボケない人は日常的な不安感や抑うつがない。物事を理詰めで考えず合理的処理をしない傾向がある。ストレスをためない。小さなことにくよくよせず、楽観的で服従的。情緒が安定していて適度に周囲に合わせることができる柔軟性がある。終章では、認知症になる心理と習慣が列挙されているが麻雀が結構いいようだ。ゲームとして脳を使うだけでなく指作で牌を探る動作により前頭葉が活性化するとのこと。新しいことに果敢にチャレンジし前向き積極的に挑む。これがボケ防止の一番の秘訣。