【感想・ネタバレ】瞽女うたのレビュー

あらすじ

紺絣に丸笠、手ぬぐい頬かむりの盲目の女性が、門々を巡り歩き三味線伴奏で唄う――関八州・甲信越を中心に活躍した旅芸人、瞽女は、縁起物の門付け唄から人情話や時事ネタの語りものまで、芸能の最新流行を絶えずレパートリーにして渡世を凌いだ。その芸と生業、とりまく社会の姿を掘りおこし、「歌を聴く」文化を考える。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

瞽女の存在を知ったのは「はなれ瞽女おりん」が映画化された時。
今回この『瞽女うた』を読み、また思い出して映画を見てみた。当時は本を読んだだけだったのだ。

日本人でさえ瞽女の存在を知らない人もいるのに、アメリカ人で、しかも日本語でこの本を執筆したのは感心する。どうしてそんなに瞽女に興味を持ったのか。

江戸から明治にかけてが瞽女が一番活躍していた時代といわれている。その後、しだいに瞽女は少なくなっていった。

日本全体が貧しく余裕がなかった時代に盲目の女性が生きていくために三味線をもって各地の村々へ歌を歌い、その代償として、わずかな米や金銭を受け取っていた瞽女。

生きていくために瞽女と言う職業が成立していたのは歌を楽しみにしていた村人たちの信仰による部分も大きかったと思う。それはやはり日本的なことなのでアメリカ人にとっては興味深いことなのかもしれない。

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2014年09月08日

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