あらすじ
市営公園で働いている平岸は、最近市役所から配属されてきた蓮池の存在が気になっている。ぶっきらぼうでお堅く、スーツで一人黙々と草むしりをする彼は、決して周囲に馴染もうとしない異質な人だった。そんな蓮池に根気よく話しかける平岸だが、彼は一向に歩み寄ろうとしない。しかし、台風から植物達を守るために共同作業をした夜、蓮池の言動が実はただ不器用なせいだったことを知って、より距離を縮めようとする平岸だが……。
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匿名
綺麗な絵のタッチが十分に活かされた作品でした。ストーリーに派手さは有りませんが、ゆっくりと育まれていく恋が丁寧に描かれています。同時収録の作品も強く印象に残りました。
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伊東七つ生さんの作品には、若かりし頃に絵を描いたり文を書いたりして、自分の思いを綴っていた日々を思い起こさせる。同時収録の『白紙』がそうだった。
表題の作の『花とスーツ』、表紙の蓮池の清楚美人さは表紙買いレベル。裏の平岸のお目目ぱっちり具合からかわい子ちゃんを想像してたら顎鬚持ちの今どきの若者で、ギャップに鷲掴みになった。蓮池の佇まいから人が如何に勝手にイメージを定着させてしまうか、自分が定着させたイメージが覆されていく感覚はある意味で自慰に近い。その辺りの、自分がもたらした縛りが緩んでいく様が丁寧に描かれていた。
Posted by ブクログ
★3・3
受け攻め逆だった~;;上司と不倫してたんだし…蓮池さん受けか…。花を通じて惹かれ合う2人のふんわり穏やかなお話でした。もう一つのお話は不思議なファンタジーみたいだった~。あの男の子実在するの?と思ったり。あの島の精霊とかなんじゃ…
Posted by ブクログ
同人で好きな作家さんでした。最近は、商業一本でしょうか。
素敵なお話と絵で大好きなので、今回の新刊はずっと楽しみにしてました。
で、地元の穴場に買いに行ったら、何故か品切れ。(まあ、本屋さんではないので、仕方ないのですが)
色々探してやっとこ買えました。その間に、沢山衝動買いしてしまいましたが、当たりコミックとも出会えたので、結果オーライ!
で、読んだのですが、よかったです。
絵も綺麗で優しいお話。
でも、何でだろう。萌えたり、きゅんとする感じはなかったんです。
キャラも二人とも好きですが、この二人で恋愛よりも、コンビの方が普通の話の方が好みかも。
もう少し何巻も続いて、漸く恋愛かな?みたいな関係になるくらいじゃないと、私は萌えに至らない気がします。
なので、不思議な雰囲気の2作目の方が好みかもしれません。
この方の漫画は、私はBLじゃない方が好きなのかも。
いや、BLも全然嫌いじゃないです。寧ろ大好きな筈なので、何となく釈然としない感じでおります。
好きなのに、こういう事ってあるんですねえ。不思議。
Posted by ブクログ
▼あらすじ
市営公園で働いている平岸は、最近市役所から配属されてきた蓮池の存在が気になっている。ぶっきらぼうでお堅く、スーツで一人黙々と草むしりをする彼は、決して周囲に馴染もうとしない異質な人だった。そんな蓮池に根気よく話しかける平岸だが、彼は一向に歩み寄ろうとしない。しかし、台風から植物達を守るために共同作業をした夜、蓮池の言動が実はただ不器用なせいだったことを知ってより距離を縮めようとする平岸だが――。
***
透明感のある表紙に惹かれて購入。
まず一番吃驚したのが表紙のスーツの人が攻めかと思いきや受けだったこと…!(笑)
個人的にはスーツの人の方が攻めの方が萌えたかなぁ…。
もしくは攻めがもう少し男前だったら萌えました。
スーツの方はギャップ萌え満載なキャラで素晴らしかったのに攻めの方は特にこれといった特徴がない為、恐ろしいほど印象に残らない…!
唯一インパクトあるのは全く似合ってない顎髭…?(笑)
せっかく可愛い顔してるのに何で髭生やしちゃったんだろうと不思議でしょうがないです。見た目も性格も全くオッサン臭くないのでこれ髭生やす必要あったか!?と何度思ったことか…!
でも絵は繊細で綺麗ですし、後半に収録されている小説家のお話も雰囲気が良いのでつまらなくはなかったのですが、エロ要素は全体的に控え目なのでちょっと物足りなかったかな…。
後はやっぱり受けだけに力を入れるのではなく、攻めにももっと力を入れて欲しいと思いました。
Posted by ブクログ
スーツで草むしっている人発見!しかも端正な面立ち。
謎めいた蓮池にグッときます。とてもミステリアス…
平岸じゃないけれど、少しでも近付いて彼の素顔を知りたくなる気持ちに共感です。
蓮池はほんとにマジメで良い人で、こういうタイプは確かに世の中生き辛いだろうな~と思わせます。不器用で誠実で、きゅんとさせられました。
平岸のような真正面からやさしく接してくれる相手に出会えて本当によかったです!
清々しい気持ちになれるストーリーでした。
こんなに清々しくて、オカタいスーツの年上で、エロ的に大丈夫か?と心配になったけど、そこはちゃんとアッチの人らしくてほっとしましたww遠回しすぎだけど。
「白紙」は、南の島に逃避行した執筆に行き詰った作家が、島の小説家志望の少年と出会って希望を見出していく話です。こちらもミステリアスな空気に満ちていて、とても良い話でした。元気になれるような、がんばろうって思えるような、そんなステキなストーリーです。
ただ、非常にBL未満だったかな…と。
美しい絵柄に、美しいストーリー。腐りきった魂を浄化してくれそうです。