【感想・ネタバレ】戦火のシンフォニー―レニングラード封鎖345日目の真実―のレビュー

あらすじ

1942年、ナチスドイツに完全包囲され、すべてのライフラインを断たれた古都レニングラード――砲弾の雨、強奪、凍死、餓死、人肉食……。想像を絶する地獄絵図の中で、ショスタコーヴィチの交響曲第七番を演奏する人たちがいた! なぜそこまでして? 何のために? 平和を愛するすべての人に贈る、驚愕と感動の記録!

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Posted by ブクログ

この本では20世紀最大の戦いとなった独ソ戦を音楽という側面から見ていきます。しかもひのまどかさんが述べるように、通常注目されることのないオーケストラのひとりひとりの奮闘をこの本では詳しく追っていくことになります。

戦時中という極限状況で音楽はどんな意味を持つのか。

この本は当時の緊迫した状況を学べる素晴らしい1冊です。

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2024年08月18日

Posted by ブクログ

戦争はイカン!結局は庶民が辛い目に遭う!!勝っても負けても後が大変!!!戦場になった場所は凄く悲惨!!!!音楽が確かに救いにはなるが!!!!!平和な時に聴く方が絶対に良い・

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2015年02月12日

Posted by ブクログ

1942年8月9日レニングラード・フィルラモニー大ホールにおける幻の名演。これは凄いドキュメンタリーだ。

1941年9月~1944年1月のレニングラード包囲戦は、これまで戦史や政治史の文脈の中で様々な資料を読んできたが、本書はそれらとは全く異なる戦いの姿を見せてくれた。

戦闘や市民生活が肉体の生死を賭した戦いであるならば、ショスタコーヴィチの交響曲第7番“レニングラード”を封鎖された状況下で演奏した音楽家たちは精神の生死を賭した壮絶な死闘を戦い抜いたと言えるだろう。

本書を読んだ後には必ずレニングラードを聴きたくなる。そして聴けば、一つひとつの音がこれまでとは違い様々な意味合いを持って響いてくる。

この出来事を調べ上げた著者の熱意に敬意を表する。また、72年前のレニングラードでの初演に関わった方々、残念ながら関わる前に亡くなった音楽家の方々に敬意を表する。

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2014年08月26日

Posted by ブクログ

そこにいた政治将校のリーダー、ホロストフは、「たかが音楽をやるために前線の兵士を戻せと?冗談を言っているのか?」と嘲笑った。
エリアスベルクはそれに冗談で答えた。「あなたは戦うのを諦めますか?それとも前に進みますか?」

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2025年03月24日

Posted by ブクログ

第二次大戦でドイツ軍のレニングラード封鎖の中、エリアスベルクの指揮でラジオ・シンフォニーがショスタコーヴィチの交響曲第7番を演奏するまでの、様々な苦労話が満載されている.戦時下での政府のやり口はどこも一緒だなと感じる事柄が多々あったが、それにしてもレニングラード市民がラジオから流れるクラシック音楽に夢中になっていたのは、驚くべきことだと思う.我が国はどうだったのか? でも、表向きの話は戦後のソ連がかなり捏造している由.体質は今でも同じだと痛感した.

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2014年09月08日

Posted by ブクログ

第二次大戦下、独ソ戦における900日に及ぶ「レニングラード包囲戦」において、100万人以上と言われる戦死者を出しながら、いかにしてショスタコービッチの交響曲《第七番“レニングラード”》が初演されたかを追うノンフィクション。
補給路を断たれて飢餓と寒さに苦しむ中、生き残ったラジオ・シンフォニーのメンバーによって現地レニングラードで演奏された”幻の名演”。
これが翻訳ではなく、日本人の手によって書かれたオリジナルのノンフィクションであることに驚く。

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2014年04月15日

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