あらすじ
密出国を謀った二人のソビエト領事館員が、海上保安庁に逮捕された。だが、何者かの圧力によって二人は釈放され、釈放に反対した警備救難監・後世が死体で発見された! 次々と保安官が殺される。犯人の目的は何か!? 海上保安庁最大の危機! 元海保・特別警備監の関守充介は、海保を守るため特命追跡監(シーウルフ)として、敢然と立ち上がった! 最高潮“渚シリーズ”第四弾。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
元・海上保安庁特別警備官・関守充介の活躍を描いた「渚シリーズ」の4作目。1987年作品。
海上保安庁第一管区本部所属の巡視船が、北海道沖の日本海で不審な貨物船を停船させることから始まる物語。
貨物船に密出国を謀った2人のソビエト領事館員が乗船していたことから、海上保安庁対日本政府&公安警察の抗争が勃発するというスケールの大きな第4作。
第4作にして、ページ数はだいぶ減りましたが、スケールの大きさはシリーズで一番ではないでしょうか。
国籍不明船と海保の巡視船との重火器を使った戦いは興奮させられました。
しかし、クライマックスはかなり尻すぼみ。
でもこれが、西村寿行作品らしいところではあります。