【感想・ネタバレ】「萩原朔太郎」の亡霊のレビュー

あらすじ

桑畑の黒い地面からまるで人間の手足がはえているような格好で死体が発見された。惨劇の状況が萩原朔太郎の詩そのもの。警視庁の岡部警部が被害者の上野義則を呼び出した人物を追うと、上野の出身地群馬県で起きた三十年前の中学教師殺人事件に突き当たった。上野は当時、教師の妻の犯行を証言した中学生の一人だったのだ! 岡部は二つの事件の関連を読み、教師の息子の行方を追う!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

読みなれた浅見光彦が主人公ではないことを差し引いても、
なんだかちょっと毛色が変わった作品だなー、
と読みながら思っていたが、
この著者のごく初期の作品ということがわかって、納得。

しかも、この作品を書くことによってプロとしてやっていく自信をつかんだというエポックメイキング的作品。
何とも言えない透明感が感じられたが、
それが、若さというものなのだろうか。

この著者の場合、あまりドロドロしないとわかっているのに、
良い人に描かれていた婚約者とその家族を疑っていた自分が、
ちょっと悪い人になった気分になった。

0
2015年01月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

語り手だった人が殺されるのはビックリした。
萩原朔太郎の詩の暗い雰囲気の中での連続殺人は不気味でわらべうた殺人のような空気を感じた。
刑務所で生まれ、マスコミに持ち上げられて落とされて最後は誰にも知られずに凍えて死んで、死んだ後まで利用される遊佐克人の人生ってなんだったんだろ…

0
2025年06月17日

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