あらすじ
金なしコネなしチートなし状態で異世界転生をした大地耕。帰れるまでのまったりライフを満喫していたが、突然現れた女神に「世界を救え」と言われてしまい!? 何も持たない主人公が贈る、異世界救国奇譚が開幕!
※本作は第19回スニーカー大賞特別賞受賞作「君とリンゴの木の下で」を改題・改稿したものです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
異世界召喚された主人公・耗君が滅びの未来を予知された国の姫を救うというストーリー。文章に読みづらさ不自然さもそれほどなく、王道な異世界召喚ものでした。女神が予知したヒロイン・ティアリス姫のもう一つの姿が切なく、彼女の願い、耗が選ばれた意味、それらを思えば自然と応援したくなります。ただ主人公が「悲劇を喜劇に書き換えてやる!」と宣言しているだけあり、本編で主人公がピンチに陥る緊迫感のあるシーンはありません。基本的には主人公の理論武装が勝ちます。威厳がまるでない女神も含め全体的にキャラクターの魅力が弱く、印象に残りづらく感じました。
戦記ものじゃなかった
異世界召喚もので、タイトルに軍師とあるから戦記ものかと思ったら違いました。
戦争は起こらないです。
とある王国に召喚された青年が、亡国の危機にある状況を現代の知識を使って助けるというパターンとしてはよくある形。
魔法の才能に乏しく劣等感を持つ姫とその姫を支える幼馴染の女騎士と一緒に、隣国から難癖をつけられる状況を打破するために、青年の得意分野の料理知識で対策を練るという話。
登場人物は少なめで、展開としてもさほど複雑な状況ではないので、シンプルに楽しめる物語になっていました。