あらすじ
好みの男を抱くはずが、酔って逆に抱かれた屈辱の夜――。次こそ自分が抱きたいと機会を窺いながら、年下のカメラマン・暁(あきら)と同居を続けていた編集者の諒一(りょういち)。けれど暁は豹変した記憶などなかったかのように、かいがいしく諒一の世話を焼いてくる。この甘やかし上手な男を、もう手放したくない…。体だけと割り切りたいのに暁の存在を無視できなくなっていた矢先、昔別れた恋人と再会して!?
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Posted by ブクログ
好みの男が抱くはずが、酔って逆に抱かれた屈辱の夜――。
次こそは自分が抱きたい、と考えるものの、年下のカメラマン・暁と編集者の諒一は、はなんということはなく、元通りの普通の日常を送っていた。
あれ以来、肉体的な接触はなく、変わったことといえば、当初のお試しの三ヶ月が過ぎ、家賃の代わりに暁が食費を持つようになったくらい。
相変わらず、豹変した夜の記憶などないように、かいがいしく諒一の世話を焼いてくる。
諒一は、すっかりそんな生活にも慣れてしまい、甘やかし上手な暁を手放したくない自分に気が付きながらも、身体だけと割り切ろうとする想いが、今もどこかにあって、諒一は悩んでいた。
そんな矢先、今の諒一の根幹を作ったといっても過言ではない、元恋人の夢を見たその日、再びその元恋人と再会してしまう……
というのが、今回の話のメイン。
なんというか……おかげさまで、前半全部は、諒一の夢の形はとっているものの、現在進行形で語られる生々しい過去の恋人との物語で。
最後はとんでもない振られ方をして、目が覚めて、で終わるんですが。
諒一と暁の話を期待していると、ちょっと「あれれ?」と期待はずれになってしまうかと思います。
そんなことよりも諒一と暁の話が見たいなー……と思う一方。
諒一と暁は、元恋人の登場で、どんどんギクシャクして行ってしまい、最高級にギクシャクしたところで終わります。
続刊があるのでね。
なんというか……
ものすごーく、やりきれないところで終わるので、とにかく続きがほしい! です。
後、もう一つ言うなら、当初、元恋人の彼はそんなに悪い人でもなかったし、彼には彼なりの事情を抱えていたのかもしれないなー……と勝手に考えたりもしていたんですが、再会した後は相当に性悪になっているような気がして、それもつらいなー……と。
これを読むなら、ちゃんとこの続きを用意してから読むことをオススメします。
思いっきり続きの話なので。