【感想・ネタバレ】昔話のできるまでのレビュー

あらすじ

日本神話が現代に顕現した表題作「昔話のできるまで」。魔法使いと少年の交流、漫画研究会の過酷な日常、民話に隠された真実と龍の住む町、そして第2次大戦期の戦車戦。バラエティに富み、深い知識に裏付けされた、山田穣、初の短編集。

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Posted by ブクログ

言うまでもないが、漫画と言うのはオリジナリティが大事だと思う
この作品は、短編集ってジャンルだからか、そこは定かでないが独創性を十二分に感じられた
もちろん、これだけ、作品が詰め込まれていれば、合う合わないはあり、満点とも行かないが、それでも質が高いってのは確かだ
次回作も連載よりは、世界観が独立している短編集であったら嬉しい。もちろん、どこか一部分で重なっていて、最終的に繋がっていたって事が判る連作でも大歓迎
『昔話のできるまで』・・・ファンタジー色の強いラブコメ? 何だかんだで、相思相愛で将来を決めている少年少女が微笑ましい
『がんばれ!漫画研究会』・・・漫画の描き方を指南しているのか、プロレスの美しさを叫んでいるのか、肉体改造の素晴らしさを説いているのか、はたまた、マニアックな性癖を持つ女子を応援しているのか
『まほうつかいと少年』・・・魔に関わっているから冷酷なのか、それとも、永遠の少女だから惨酷なのか
『強いのだあれ』・・・高名な昔話を、現代風にアレンジしてるっぽいので、結構、好き。結局のとこ、自分に本気で惚れてくれている奴の隣に収まれば、めでたしめでたし、か?
『ザンネン アンド ドラゴン』・・・この一本が、一番に好き、と言いきれる。多感な時期の少年少女の恋とも言えない感情、間柄は大人の心を実にくすぐる。龍が、正に龍って感じなトコも、好きと言える理由
『孤児院戦闘団』・・・子供が戦車で敵を撃破するってのはちょっと刺激が強いが、戦闘シーンは真実に迫るトコがあり、ある意味、戦争の愚かさを浮き彫りにしている
帯に偽りなしってだけでも、買って一読する価値は十分にアリ!!

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2014年07月20日

Posted by ブクログ

あああこの人の戦記ものが読めるなんて長生きはするもんだ。丁寧でいて過剰じゃない心理描写、この実力派にして過剰な蘊蓄とディテールという独自性。それに少年少女のイチャイチャ。もっと確とした位置にいていい作家だと思うんだけどなあ。

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2014年05月24日

Posted by ブクログ

日本神話の話だっていう表題の作品が気になって、初めてこの人の作品を読みました。
絵がうまいなあと思いました。
それぞれの作品がとても淡々としていました。
かつ、くそマニアックでした。
他の作品も読んでみたいと思いました。
面白かったです。

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2014年10月09日

Posted by ブクログ

完全に作者の趣味。

キャラが可愛い。

ちょっとうんちくが多すぎる話もありますが、面白かった。

連載して欲しい。

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2014年05月25日

Posted by ブクログ

作者、あなたがオタクだ
 妙。古事記題材もあればマンガ題材もある。龍ネタ、戦車ネタがある。
 ガールズパンツァーに影響受けてさう。めがね女子率高い。
 てか、大山倍達とか網野善彦とかをぢさんネタ、だれがわかるのよ。案の定、女子ウケしなかったらしい。民俗学好きさう。佐々木喜善より柳田國男信奉してさう。

 まあ、どれも生煮えみたいな印象ではある。龍が必然ではないし、魔女も必然ではない。神話ネタもただダラダラと神話垂れ流しである。

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2024年09月28日

Posted by ブクログ

“「不用心だよひな子さん こんなところで寝て」
「ここが一番涼しくていいんだもん 誰も来ないよこんなとこ」
「誰も来ないから物騒なんだろ そんなすぐパンツ見えそなスカートでさー」
「ショーパンはいてるから平気だって」
「はいてなかったよ?」
「何で知ってんの」
「さっき見たもん」”[P.4_昔話のできるまで]

「昔話のできるまで」
「がんばれ!漫画研究会」
「まほうつかいと少年」
「強いのだあれ」
「ザンネン アンド ドラゴン」
「孤児院戦闘団」

アオハルで絵柄が好きだったので。
女の子の体のラインの流れが特に。

“「教えて!できるだけたくさん
そして あたしたち全員が助かる方法!」”[P.128_孤児院戦闘団]

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2014年05月28日

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