あらすじ
名古屋でフィギュアスケートに打ち込む小6の竹中朱里。だが、レッスン費用がかさむスケートを辞めさせたい両親に「バッジテストで5級に受かるか、県大会で3位以内に入らない場合はクラブを辞める」という条件を出される。バッジテストに落ち、県大会でも大きなミスをし、絶体絶命の朱里に、スケート連盟からある提案がなされて……。氷上の妖精にあこがれ、熾烈な競争をくぐり抜けていく少女たちの日々を活写。緻密な取材に基づき、フィギュア王国・愛知県を舞台に描いた<リアルなフィギュアスケート小説>!
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Posted by ブクログ
前々から読みたいと思っていた1冊です。フィギュアを通して成長していく主人公が可愛い。終盤でインフルエンザになった時、お父さんに言われたことを忘れずに次に進んでほしいと思います。続編、いつ出るのかな
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もともと、内田先生のミステリー文学賞がらみで買った雑誌の広告にこの本の紹介があった。スケートの話というのも珍しいので、取り寄せしてもらって読んでみたのだが、とても丁寧な取材をして書かれているようで好感が持てたし、主人公の成長物語でもあり、親子・兄弟の葛藤もあり、予想以上に素晴らしい話で、最後は泣けた。すっかりこの作者のファンになってしまったので、他の作品も読んでみたい。
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フィギアスケートを軸にした少女の成長物語。
朱里の親はそう熱心でないのだが、良いタイミングで指導者に遭えてぐんぐん伸びる。
何事も基本が大事。
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フィギュアスケートに打ち込む主人公を描いた青春もの。
名古屋が舞台なので、地名も身近で面白い。作者も名古屋出身だそうで、違和感ない名古屋弁のセリフにも納得。
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(No.11-90) フィギュアスケート小説です。
紹介文をオビから転載します。
『名古屋でフィギュアスケートに打ち込む小6の竹中朱里。だが、レッスン費用がかさむスケートをやめさせたい両親に「バッジテストで5級に受かるか、県大会で3位以内に入らない場合はクラブを辞める」という条件を出される。
バッジテストに落ち県大会でも大きなミスをし、絶体絶命の朱里にスケート連盟からある提案がなされて・・・・。
夢はトリプル・アクセル!氷上の妖精にあこがれ、熾烈な競争をくぐりぬけていく少女たちの日々を活写。
フィギュア王国・愛知県を舞台に描く、書き下ろし青春小説。
綿密な取材に基づく、リアルなフィギュアスケート小説ここに誕生!』
そもそもレッスン費用がかかることが分かっていて、なぜこの両親は娘にフィギュアスケートを習わせたのか?これが上手く説明できているので、違和感なくこの小説に入り込めました。
最近の、子供が出てくる小説では、イジメとか虐待とか家庭不和とかが底に流れることが多くて、話に感動しても辛い気持ちになることがあります。この小説にはそういうことは出てきません。
友達との喧嘩、両親やきょうだいとの言い争い、などもありましたが、元々はとても普通の仲の良い家庭です。父方、母方、それぞれの祖父母とも良好な関係で、こういうのっていいよね~と嬉しくなりました。
朱里には瑠璃というお姉さんがいます。元々瑠璃がスケートをやっていて朱里も習い始めたのですが、二人にレッスンを受けさせていることが、家庭にとって大変だということが分かって、瑠璃は自分から才能に見切りをつけて辞めたのです。
誰が強制したのでもないのですが、母はこのことをとても気にしています。二人の娘を平等に扱いたいので、朱里に甘くは出来ないと思っているのです。
瑠璃の微妙な気持ちも描かれていて、そのあたりは読み応えがあります。
以前は別々に住んでいたのですが、父親の転勤で父方の祖父母と同居する時に、子育てについては両親に任せる、お金も口も出さないと決めました。少しはゆとりがある祖父母ですが、その取り決めは守っています。でもここぞ!という時には、「そのくらいやらせて欲しい」と両親を説得するおばあちゃん。勝手にやらずに、おばあちゃんにとってはお嫁さんである朱里のお母さんが納得してから、というのがいいなと思いました。
それは別に住んでいる母方の祖父母も同じです。何か特別に援助したい時には、まず両親を説得します。
両方の祖父母とも援助したいポイントは他人が絡んできたとき。普通の競技会では、衣装がしょぼくても口出ししないんですが、特別に演技会に出させてもらうことになった時には「孫娘に素敵な衣装を着せたい!」とおばあちゃんは頑張ります。
ブレードを譲ってくれた人がいて靴が必要になった時、もう少し待たせようとする両親に対し、「せっかく下さったのにすぐに作らないなんて失礼だ」と主張するおじいちゃん。
このあたりリアルだわ~。他人が絡んでくると、「やっぱりうちの孫は」と自慢したくなるのよ祖父母は。
クラブの仲間の様子、先生たちの教え方、他のお母さんの態度、すごく臨場感があって知り合いから話を聞かせてもらってるようでした。
努力できるのも才能、朱里ちゃんを応援したいな。
とっても面白かったです。
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名古屋が舞台のフィギアスケートの話。プロローグではフィギアスケートをするきっかけから話は始まり、第一章はその2年後。県大会で3位までに入らなければフィギアスケートを辞めなければいけない。才能もあり、努力型の主人公です。技だけではなく、精神面も成長していく物語です。トップアスリートになれるのはほんの一握りでなれない人の方がほとんどで、分かってはいてもなれない人(クラブメイトの譲や珠紀)の方に思い入れてみたり。主人公の地道な練習や突き進んでいく強さ、そして試合ではなくとも最高の演技が出来る事に感動を覚えました。普段はしないのですが、初めにざっと内容を確認してからもう一度読みました。それだけ引き付けられたのかな??この続編書いてくれないかなぁ。
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名古屋が舞台の フィギュアスケート物語。小学高学年〜中学生(ノービス世代)の女の子が両親の反対を押し切ってスケートを続け、少しずつ才能を開花させていく…ってお話。なんつたってバンクーバーオリンピックにフィギュアスケート選手を3人も輩出しているんだから、愛知県は。すごいすごい!どうして愛知県がフィギュア王国なのか、って疑問も解決するし、何よりトリプルアクセルとトリプルルッツの違いがわかってオリンピックが100倍楽しめること請け合い!!
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ジャンプとか名前はわかるけどどういうジャンプかとかはどうしても文字ではわかりにくい。
でもフィギュアスケーターになるのも色々大変なんだなぁと思った。
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フィギュアスケートに打ち込む朱里。
しかし親には反対されていて・・・?
名古屋ってそんなに盛んなのか。なんでだ。
確かに親御さんは大変そうだなあ。
ジュニアの仕組みとかがわかって面白かったです。わかりやすい。
Posted by ブクログ
全日本フィギュアをTVで観ながら読んだので、今滑っている選手達もこんな風にジュニア時代を頑張ってきたのかなぁと感慨深いものがありました。
スケートはお金のかかるスポーツだから、朱理の母親の気持ちもわかるし、インフルエンザでバッジテストを受けられない朱理に対して言った父親の「パパは朱理に、理不尽なことにも耐えられる、強い子供になってほしいんだ」の言葉に、グッときました。
親世代に共感してしまうあたり、年を感じてしまうのですが、やっぱりスポーツ根性ものはいいですねぇ。
Posted by ブクログ
素直にフィギュアスケート物として楽しめた。
子供らしい不器用さとひたむきさ。こういう子いるなぁと
主人公がどんな風に成長するのか続きが気になった。
Posted by ブクログ
フィギュアスケートが好きなので、楽しく一気に読みました。
朱里の小学6年~中1まで少女時代のお話。
実際にスケートを続けていくということは、環境や費用等
とても大変なんだろうなーと思いました。
途中で終わった(!)と思いましたが、続きは文庫版であるのですね、
よかったー。
Posted by ブクログ
フィギュアスケートに夢中になる少女の話。
フィギュアスケートに興味がある人にはなかなか面白い。ジュニアのステップアップシステムやフィギュアを取り巻く環境がわかりやすく物語に組み込まれてるので。
たくさんの人に取材して書いたようなので、現実に近いのではないかと思う。
その代わりフィギュアに興味なければ他のスポーツものを読んだ方がいいと思う。
Posted by ブクログ
これから始まる!っていう時に終わってしまったような感じがして、何だか物足りない印象。
佳菜ちゃんや、幼い頃の真央ちゃんを重ね合わせて読んだ。これからの主人公のフィギュアスケーターとしての成長を見守りたい。
Posted by ブクログ
碧野さんのシンプルな文体と、緻密な取材の元、フィギアのウラの世界が明るく描かれており、共感を持って読み進める事が出来た。スケートブームに湧く今の世相を反映する事も書かれている。