【感想・ネタバレ】江分利満氏大いに怒るのレビュー

あらすじ

“酔って乱れぬ、という人がいる。世の中にこんなつまらぬ男はない”“気合で負ければ勝負に負けるのである。おそらく90パーセントはそうなるだろう”豊富な人生体験から得た生活の知恵の数々…。「大日本酒乱党宣言」や「賭博的人生論」など29編。ユーモアとペーソスを混え、人生の達人が鋭敏な観察眼でつづった珠玉エッセイ集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

元々は直木賞を受賞した小説のシリーズだったはずなのだけど、いつの間にか主人公たちだけが仮名で他は実名のエッセイになっている。
いつだ?
いつ小説からエッセイになったのだ?

戦中派である山口瞳はもちろん、彼の息子ですら私より年上ではあるけれど、それでもここに書かれている昭和が、私の知っている昭和よりもかなり世相が古びているのに驚く。
御年始に何か手土産を持っているのはわかるけれど、それ以外にハガキを持参って、意味が分からない。
堅苦しくする必要がない相手には、ハガキだけでもいいだろうって、それほどまでにハガキを持って行くことは常識だったのか?

職場の慰安旅行も最近はあまり聞かないけれど、それでも私はかすかに経験している。
しかし、大部屋で、男女一列ずつ布団を敷いて、並んで寝るなんてさすがにあり得ない。
昭和30年代、ずいぶんと大らかだったのだなあ。
男女席を同じくしてはいけないのに、寝室はいいのか…。
深い。

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2019年06月21日

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