【感想・ネタバレ】あじさいの季節に僕らは感応する1のレビュー

あらすじ

「――見つけた。彼女だ」七年前からずっと、水上瞬は見知らぬ少女の五感を共有し続けていた。勝手に頭の中に流れ込んでくる、見えるはずのない景色と聞こえるはずのない音。瞬が一方的に受信するのは、実在するかどうかも分からない少女の、喜びや痛みや『秘密』だった。修学旅行中に出会ったひとりの女の子を見た瞬間に“彼女”だと確信した瞬は、怯えられて遠ざけられながらも近づいていくのだが……。紫陽花に囲まれた古都鎌倉を舞台に、志茂文彦×椎名 優のコンビが贈る、禁断で鮮烈なる青春ストーリー。 ※作品の表現や演出を考慮して、電子版は本文縦組で制作しております。また一部のページを改変しております。※

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

1冊のみ。謎は未消化。
鎌倉の名門女子校というのが良い。
クライマックスで瞬とまゆこの意識がひとつになってゆく文章表現が凄いと思った。
イラストの椎名優さんは『本好きの下剋上』のイラストを書いたひとだったのね。三つ編みまゆこ可愛い。

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2025年05月07日

Posted by ブクログ

文章は非常に平易で、よく言えば読みやすく、悪く言えばありきたりである。文章にこだわりを持つ人間からするとこの文体はやや味気なく映るが、決して下手な文章というわけではなく、むしろ読書初心者にでも読み易く書かれている。ただ主人公の没個性さと相まってややかったるいように感じてしまった。せっかくの精神感応なので、もう少し詩的な部分があっても良かったかもしれない。主人公は自己投影するには引っかかりがない人間ではあるが、物語の主人公としては少々つまらなく、愚鈍である。主人公だけではなく、キャラクターのほとんどは書き割りのような印象が拭えない。ただ、それらは裏を返せば物語用に誇張された突飛なキャラクター像ではなく、本当にどこにでもいそうな自然な人間たちということである。しかし恋敵?になるヒロインのお兄さんはこの限りでなく、どうしても装置のような役目でしかなかったのが非常に残念だった。女教師との付き合いを隠すためのカモフラージュを生徒に求めるというのは冷静に考えれば教師失格な上、中々に鬼畜であり、幼さを貫く主人公の壁や障害として機能していない。また物語における敵としての役割も満足に与えられないため、いまいち内面が見えず、本当に駄目なキャラクターにしか思えなかった。だがそれ以外は超常現象を扱っているわりには現実に最適化されたキャラクターたちばかりで、この空気はジュブナイルもののそれに近い。ジュブナイルとしては完璧であり、やや物足りなさはあるものの、幼さと瑞々しさを描けているのはいいと思う。少し背伸びした児童書のような感じといえば分かりやすいか。好みではないが、誰にでも勧められる一冊。

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2019年05月28日

Posted by ブクログ

素敵な表紙に目を奪われて購入。口絵も含めイラストはすべて眼福。
今となっては珍しい(?)純朴な少年少女とちょっぴSFな物語。嫌みのないキャラクターで一つの物語として素直に読めました。

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2015年01月03日

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