【感想・ネタバレ】古代からの伝言 民族の雄飛のレビュー

あらすじ

東アジアの覇権をかけて激突する強国・高句麗と古代日本。「好太王碑」が伝える戦いの全貌を明らかにし、巨大古墳で有名な応神・仁徳天皇の時代を描く。正史「日本書紀」の世界を再現する人気シリーズ!

※単行本『古代からの伝言 悠久の大和篇』(二〇〇一年八月、小社刊)「第三部 民族の雄飛」を分冊し、文庫化したものが底本です。

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Posted by ブクログ

西暦404年、高句麗の英雄・好太王談徳は、百済北部から自国へ侵攻してきた倭軍と対峙していた。
百済と同盟関係にあった日本は大規模な出兵をたびたび起こし、『広開土王』とも呼ばれる彼の圧力をはねかえして、ついには副都・平壌付近まで迫ったのだ。
………その数十年前。日本書紀が伝えるところによる仲哀9年、天皇は突然謎の死をとげる。
「処女の眉のように、海のむこうに見える国がある」
神の意を受けた皇后・息長足姫は、天才的な直感でいまこそ新時代へ向けて、国家運営の舵を切り替えねばならないと決意する。
男装の姿をあらわした息長足姫は、全将兵の前で激をとばす。
日本民族が雄飛するときがきた!

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2011年11月06日

Posted by ブクログ

息長足姫(神功皇后)と武内宿禰による倭国軍の朝鮮出兵について,朝鮮の歴史書の三国史記と高句麗の好太王碑,日本の記紀を比べながら辿っていく。
神功皇后は言うまでもなく,景行大王の孫でかつ日本武尊の子の仲哀大王の后であり,応神大王の母である。
応神大王は武内宿禰の国内充実策を煙たがり,遠ざけ,高句麗,新羅の征討にうってでる。その際は,武内の子供の葛城襲津彦を将軍として派遣するのである。
その後,応神の子仁徳の話となる。仁徳はその名のとおり,度重なる朝鮮出兵で疲弊し貧困している状況を踏まえ,3年間の労役と税を免除した。
その後,仁徳の子の履中,反正,允恭,安康,雄略と倭の五王時代を描く。
五王の記述は少ないなかでも,雄略(ワカタケル)大王については,若干のページを割いて説明している。

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2009年10月07日

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