あらすじ
天城峠付近で発見された、千社札を持って寺社巡りをしていた男の死体。そして人気アイドルの心中事件。無関係とも思える二つの事件に遭遇した浅見は、意外な接点に気づき、巧妙なトリックに迫っていく!
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Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
旧天城峠の崖下で老人の死体が発見された。男は「下司」と書かれた千社札を携え、毎年百の寺社巡りをしていたという。真相を追う浅見光彦は、直後に発生したアイドル・桜井夕紀の心中事件にも巻き込まれる。老人の不可解な千社参りの道程。夕紀が遺書の中で書き換えた「椿」という伝言…。浅見はさらに、伊豆の手鞠歌が暗示する謎に導かれ、二つの事件の意外な接点を見出すのだが。傑作旅情ミステリー。
令和4年6月1日~3日
Posted by ブクログ
浅見光彦シリーズ7作目。
あらすじを見た時、薄っすらと記憶があり、以前読んだ事があるような気がしました。
読み進めていくと、案の定朧げながら覚えていたのですが、結末までは覚えていなかったので、再読という形で読み終えました。
結末としては、すっきりしない終わり方になってしまい、偉そうな警察にギャフンと言わせられなくて残念。
トリックは、知っていたので、知らなかったらなるほど、と感心したのだろうなと思います。
兄の陽一郎さんは、やはり天才で頼もしく、浅見光彦が頭が上がらないというのが分かるエピソード。
尊敬しつつも、嫉妬もしてたり、でもやはり出来る兄が誇らしくもあり。
そして、その弟の優秀さを理解し、また奔放さを羨ましく思う兄の、二人の関係性が良いです。
今回もヒロインが出てきましたが、これはこの作品に限った事ではないのですが、何故、浅見に事件を持ち込むのは必ず女性なのでしょうか。
事件の関係者なら、男性でも良い筈なのに…やはりそこにほのかな恋愛要素を忍ばせる必要があるからでしょうかね。