あらすじ
パヴェンナ王国の王女エウフェミアは両親を早くに亡くし、王太子の兄ヴァレンテだけを頼りに生きてきた。隣国ミゼランツェの王子クラウディオと名目上の『白い結婚』をし、ずっと自国で暮らしていたが、いよいよクラウディオが迎えに来ることに。エウフェミアは夫を愛していこうと心を決めるものの、ヴァレンテがエウフェミアに対し、強すぎる執着心をあらわにするようになって…? 燃え上がる禁断の恋!【目次】禁じられた戯れ 王太子の指は乙女を淫らに奏で/番外編ミニ小説 宵の歌/あとがき
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Posted by ブクログ
兄妹ものですが、ちょっと微妙。兄の執着もクラウディオの執着も、シフォン文庫じゃなくソーニャ文庫っぽい感じだと思いました。
こんな禁断愛の場合、双方ともに元々愛を感じていて、それが高ぶって一線を越えるっていうのが多いと思うし、共感できるんですが、このお話では、エウフェミアは兄に対して、当初家族愛しか持っておらず、素直に隣国の王子クラウディオとの結婚を楽しみにしていたのを無理遣りヴァレンテが奪ったって感じで、そこがちょっとねって感じでした。
途中ヴァレンテが僕3人にエウフェミアを責めさせるところも微妙でした。エウフェミアは責めの苦痛から逃れるためにヴァレンテに従った感があります。
ラストはハッピーエンドにはなっていますけど、私的にはイマイチでした。花岡美莉さんのイラストはきれいでした。