【感想・ネタバレ】無知の涙のレビュー

あらすじ

4人を射殺した少年は獄中で、本を貪り読み、字を学びながら、生れて初めてノートを綴った。―自らを徹底的に問いつめつつ、世界と自己へ目を開いていく、かつてない魂の軌跡として。従来の版に未収録分をすべて収録。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

逮捕されてから数か月後からの手記であるから、相当な速さで教養を吸収したことがうかがえる。
その時代背景から、だんだん左に傾いてゆくさまがよくわかる。
その中で、自分の犯した罪の理由付けを何とか追求しようとしているようだが、結局マルクス主義に行き着いてしまう。
自由のきかない革命家として。
この時代の革命家は、現状を脱却するのに必死すぎて、そのあとのことをあまり想定していなかったのかなと思うのは、今を生きる者の安易な考えだろうか。

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2015年08月11日

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