あらすじ
大学生の真咲は、艶やかな笑みを浮かべ夜の街を歩く小悪魔。ある日入ったバーで、中学時代から想いを寄せていた貴尚に出逢う。思わせぶりな態度で彼を誘う真咲。貴尚が自分に興味を持つのはわかっていた。今の真咲は、彼の心に棲む「あの人」のコピーだから。本当の自分では絶対に好きになってはもらえない。貴尚に愛されるたびに悲鳴を上げる自分の心に真咲はそう言い聞かせた。しかし、仮初めの幸せも長くは続かない。「あの人」が帰ってきてしまったから……。
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Posted by ブクログ
真咲、健気…ッ!少しでも自分を見てほしくて好きな人の恋人の真似とか健気すぎる…。それなのに、貴尚と碧は思ってたより軽い付き合いというか、碧はともかく貴尚の方は一生の相手くらいの重い気持ちかと思ってたのに、そうでもなかったのがちょっとモヤっとしてる。顔が好みとか、性格の相性的には素の真咲の方が合ってるとか、真咲が必死に碧の真似してきた意味っていったい…^^ まあ、でも真咲が幸せならそれでいいんだけれど。バカップル上等ですw
Posted by ブクログ
『かわいこちゃん』が、大好きだった人から可愛がり倒される話は大好きなので、結構癒されました。
学園総ホモとか、ツッコミはなしにして、あまあま成分が最近不足気味な方はどうぞ。
中学1年生の時、危ないところを生徒会長:藤居貴尚に助けられ、淡い恋心を抱いた真咲。
けれど、貴尚にはずっと付き合っている恋人の碧がいることがわかり、初恋はあっけなく破れる。
碧はきれいで、猫のように気まぐれで、女王様のような存在感。
親友の忠明に、見た目の雰囲気が碧に似ているかもと指摘されたことから、真咲はいつしか碧の表情や仕草、言動を研究してコピーするようになる。
努力のかいもあって、すっかり小悪魔的美人キャラが定着するが、しょせん演技。地味っ子で、ネガティブスパイラルな中身は変わらない。
20才になった真咲は、ある日バーのオーナーになった貴尚に再会する。
貴尚が碧と別れ、現在フリーだと知ると、あれやこれやと策を弄して、誘いをかける真咲。
艶然として思わせぶりな態度とは裏腹に、オタオタグルグルする中身がかなり可愛いかった。
自ら招いた中身とのギャップで墓穴を掘ったり、想定外の事態に内心パニックになったりww
難を言えば、攻がいまいちだったなぁ~。
真咲のことを気になったきっかけは、前の恋人:碧にちょっと似ててタイプとか正直にぶっちゃけてるし、
ベッドで真咲のことを間違えて『碧』と呼んでしまったり、
真咲の目の前で、碧を家に泊めてあげるとあっさり了承したりっていう
とんでもないルール違反をやらかす。
ストーリー的に、真咲の小悪魔キャラは実は演技だったと貴尚にバレてしまうくだりや、貴尚は素の真咲をあまり知らないはずなんだけど、どうして演技をやめた真咲を好きなのか、とか、そのあたりは結構重要なポイントだと思うのだけど、意外にあっさりスルーだったな・・・。
結局のところ、ふたりとも自分の真の姿を偽っていたというオチで、
攻はクールを装っていたけれど、実は独占欲が強くて、溺愛タイプで、束縛願望があって、攻の好みに合わせたくて必死な、健気でおぶおぶした受とのあまあまバカっぷるっぷりは、なんか好き。
仕事で殺伐とした気持ちになった時とかに、こういうベタ甘なのって結構きくよねww
かわいいお話だと思います。