【感想・ネタバレ】西洋医が教える、本当は速効で治る漢方のレビュー

あらすじ

東洋思想に縛られず、西洋薬と同じように処方するのが「サイエンス漢方」のキモ! 西洋薬と同じように症状によって合理的に処方する独自の方式が、従来の漢方の概念を覆す。西洋医学が難渋する疾患を抱える人にも、すみやかに解決できる道筋を提起する!

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Posted by ブクログ

ちょっと興味を持ったので手に取ってみた。
漢方に持ってたイメージがちょっと変わる一方で、
「ほんまかいな」という感覚も…まあ普通の反応ですよね(笑)。
要は「ツラい症状から早く脱却したい」が大事なことなので、
選択肢が安全に増えるならいいことだと思います。
鵜呑みにしたり頭でっかちになっちゃいけないけど、
自分で情報を得ようとするのも大事だなぁと思いました。

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2019年05月31日

Posted by ブクログ

抗菌薬は病原菌を殺すだけ。炎症を鎮める力はない。
西洋薬の炎症剤は副腎皮質ホルモンとNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)だけ。

サイエンス漢方処方
漢方は超多成分系薬剤=混ぜると違う効能が出る
急性期に大量投与(2~3倍)それでも中国の処方より少ない。量は厳密でなくてもよい。

風邪=参蘇飲じんそいん、発熱=桂麻各半湯かいまかくはんとう、極初期=香蘇散こうそさん
打撲=通導散つうどうさん
変形性膝関節症=防巳黄耆湯ぼういおうぎとう=膝のアクアポリンに作用し代謝を促す

花粉症=小青竜湯しょうせいりゅうとう=最初は1日5回。
思いときは越婢加朮湯えっぴかじゅつとう

膝から下のむくみ=猪苓湯ちょれいとうまたは越婢加朮湯(男性はこちら)
咳止め 痰が多い=竹茹温胆湯ちくじょうんたんとう
    乾いている咳=滋陰降火湯じいんこうかとう
筋肉痛=麻杏薏甘湯=筋肉の非ステロイド性抗炎症薬

五苓散は様々な救急で使える=悪酔い、二日酔い、飲みすぎたときは寝る前に2包飲む。
めまい=2包。乗り物酔い=乗る前に1包。飛行機の下降時=2包。脳浮腫。

葛根湯は鼻炎の初期、だけ。胸から上の過剰な炎症に使える。喉の炎症にはだめ(咽頭炎には効かない)。筋肉の炎症に効く。
冷え性=当帰芍薬散とうきしゃくやくさん
アンチエイジング=不妊症=八味地黄丸はちみじおうがん=40歳過ぎたら生涯一日3包。

「漢方のお医者さん探し」サイト

漢方は食前または食間。西洋薬の食後、は飲み忘れないため。

防風通聖散=ダイエット?

滋養強壮効果=補中益気湯ほちゅうえっきとう
紅参末

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2016年10月12日

Posted by ブクログ

医療系の本は読みものとして読むか、藁にもすがるかで、全然評価が変わってしまうと思うが、今回はその中間ぐらいという中途半端な状況で読んでみた。



漢方はもともと科学的な薬効を持っていたが、東洋思想が後付けされたために、わかりにくく胡散臭くなった、という。どっきり。僕は東洋思想から漢方に興味を持った(料理→薬膳→中医学というアプローチだけど)ので、この否定には目からうろこである。



漢方は本当は効くのに、材料をケチって少なく出すから効きが悪いのだとか、本来、劇的に効くのだが、そうしないので慢性疾患向けみたいに見えてしまう、とか。



東洋思想を捨て、エビデンスに基づくサイエンス漢方を目指せば進化するのだ、と。



むう…。まあ、東洋思想はいいとして、対処療法的に劇的に症状改善を図る、というのでは西洋医学と変わらないのでは…と思うけど、材料が違うからいいのか。



医食同源、なんていう言葉が好きな僕には、その劇的さは読みものとしては楽しい半面、漢方に期待する楽しさが失われてしまうようで…なんていうことは、藁にもすがる人はいうまい。



まだ、身体の不調よりも読書欲求が勝っている。やっぱり思っていたことがひっくり返される(返されそうとする)のは楽しいね!

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2022年06月01日

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