あらすじ
目の前の世界をがらりと変えてしまう、不思議で魅惑的なお話を読みませんか? 「死の淵にある男が知人の医師から勧められた驚愕の最後」「従順な妻が横暴な夫から受けた仕打ちの行方」「詐欺牧師による狡猾な手段とその結末」「不倫妻が夫をだしぬく意外な方法」「養蜂家がとった恐るべき行動」――淑女の口づけとみせかけて悪魔の噛みつきのように刺激的。読書の愉悦にどっぷり浸らせてくれる短篇11篇をご賞味あれ。新訳決定版。/掲出の書影は底本のものです
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
ずっと読みたいと思ってたロアルド・ダール。
本当は『あなたに似た人』を読みたいと思ってたんだけど、本屋でちょうど発売したてだったのか平積みされてて、その帯に『喪黒福造ものけぞるような妖しい魅力』と書かれてたのが目に入ってすぐさま購入してしまった。
別に喪黒福造が好きなわけではないんだけど、あぁいう話は好きなので。
結果ブラックユーモアがきいててとても面白かった。
最後にゾッとする感じ。
『ロイヤルゼリー』みたいに現代に読むと違和感を感じてしまうところはあるにしても、文章の巧さでそれをあまり気にさせない。
『ウィリアムとメアリー』『天国への道』を妻の方に思いっきり感情移入しながら読んだら最後がスカッとして面白かったんだけど、夫の立場で読んでみるとすんごい厭だし恐ろしい。
『ジョージー・ポージー』『豚』は途中まではふんふんと何気なく読みながらもなんだか嫌な予感…と思ってると最後ゾッとする。
最初読んだ時は「えっ?」となっただけだったが思い返してみると怖い。
『始まりと大惨事』も途中までは両親が可愛そうだなくらいなんだけど、生まれた子が誰かがわかると…。
確かに解説にあったようにこれはイヤミスだなぁ。
もっとダールの作品が読みたくなった。