【感想・ネタバレ】鋼のレビュー

あらすじ

「おれを殺したりはしないよな?」「だめか?」「やめてくれ。永久にムショ暮らしだぞ!」「おれはまだそれほど歳じゃない。何年か無駄にしたっていいさ」殺人罪で11年の刑務所暮らしを終えた元私立探偵のクルツは、すぐにファリーノ・ファミリーのドンの邸宅を訪れる。高齢のドンが負傷して以来、弱体化してしまったファミリーのトラブルを解決してやろうというのだ。1カ月前、ファミリーの内情を熟知している会計士が失踪した。時を同じくして、ファミリーの生命線である密輸事業に妨害が頻発する。荷物を運ぶトラックが次々とハイジャックされるのだ。対立組織の差し金か、FBIの介入か、あるいはファミリー内部の裏切りか。背に腹はかえられないのか、ドンはクルツのオファーを受け入れる。だが、調査に着手したクルツの背後に、早くも殺し屋の影が…。正義か?悪か?鋼鉄のハートと腕っぷしで街の暗部を叩き切る、非情の男ジョー・クルツ。SF&ホラーの鬼才が挑む、ハード・アクションの会心作。/掲出の書影は底本のものです

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Posted by ブクログ

ネタバレ

久々のシモンズ作品。より一層ハードな印象が強い。どこまでも猟犬のように真相を追いながら次々に敵を倒していくさまは爽快。
「ときどきドナルド・E・ウェストレイクなどという女々しい偽名でものを書く、リチャード・スタークに本書を捧ぐ」となっている通り、悪党パーカーを思わせるピカレスクタイプのハードボイルト小説。
とはいえ、そこはシモンズ作品なので、少ない登場人物ながらしっかりプロットも練ってあってラストまで二転三転して飽きない。キャラも濃厚で面白い。
これはシリーズ化でぜひ読みたい。

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2014年04月12日

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