あらすじ
『マッチ売りの少女』にあるような厳寒、貧困の国であったデンマークは、戦後の社会福祉国家としての制度改革によって、いまや「国民の幸福度ランキング」で世界第一位の生活大国となった。世界でいちばん幸せな生き方とはどういうものなのか? デンマークにあって日本にないものとは何か? デンマーク人の心に二百年間宿りつづけたアンデルセン童話を手がかりに、自由、自律、責任、貧困、政治、教育、社会、福祉などの問題について再考する。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
デンマークの暮らしを垣間見れた
デンマークが世界で一番幸福度が高いということは知っていたが、なぜなのかはよく知らなかった
(知っているのは税率が高いけれども、それがちゃんと社会に還元されているということぐらい)
女性の社会進出、福祉制度、教育どれを取ってもすごいなと
特に教育のところでは、日本の右向け右的なみんな一緒がいいの教育とは全く違い、平等、自律、責任を小さい頃から学べる体制になってるんだなと思った
テストすら最後の一回しかないのは驚いた
(スコアをつけて人との優劣を明らかにすることは絶対にせず、自由、平等、共生を教え込むことを目的としているため。人より人よりではない)
日本では大学全入時代になっているが、大学で学びたいことがあるから、大学に入っているのではなく、単にラベルがほしいだけなんだなと
確かに大学で学んだことを社会人になった今活かしているかと言われるとはいとは言えない
となると全入ではなく、なりたい職業に必要な知識を身につけられる道を選んだ方が無駄がない
Posted by ブクログ
アンデルセンの童話をモチーフに世界一幸福な国デンマークを語る。先進国でも、こんな素晴らしい国があるのかと目を疑った。とくに印象深く感じたのは、デンマークの高い女性の社会進出率。80%近い女性が働いている。それが国家収入を倍増させ、女性が働くことにより、家庭で子供や高齢者の世話をする施設が整備され、それらの施設で働く女性の雇用の創出がなされる。いいことづくめ。国会議員は40%が女性とのこと。人口の半分が女性であることを考慮すれば当然のこと。デンマーク。日本とは人口が違う、風土が違う、といった意見もあるが、見習うべき点は多々あるように思う。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
「マッチ売りの少女」にあるような厳寒、貧困の国であったデンマークは、世界大戦後、社会福祉国家としての制度改革を成し遂げ、いまや「国民の幸福度ランキング」で世界第一位の生活大国となった。
デンマークにあって日本にないものとは何か?
世界でいちばん幸せな生き方とは?
「みにくいアヒルの子」「はだかの王様」「人魚姫」など、デンマーク人の心に百五十年以上宿りつづけたアンデルセン童話を手がかりに、自由、責任、政治、教育、福祉、貧困など日本社会が抱える問題について、身近な視点から再考する。
[ 目次 ]
第1章 マッチ売りの少女が幸せになるためには―貧困を考える
第2章 はだかの王様のように騙されない―政治を考える
第3章 みにくいアヒルの子をいじめたのはなぜ?―教育を考える
第4章 赤い靴は無責任の教え―社会のあるべき姿を考える
第5章 ナイチンゲールの歌声は介護の心―福祉を考える
第6章 人魚姫の選択―自律することを考える
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]