【感想・ネタバレ】バベルの図書館のレビュー

あらすじ

彼女の心は壊れてしまった。ぼくの言葉で。
◆言葉はパターンで、文字は記号の組み合わせでしかない。この世に書かれ得る文章は、実のところ限られている。紙に触っただけでそこに書かれる全ての文章を読む力を持つ少年・渡瀬くんと、天使の存在を信じる平凡な少女・相馬さん。渡瀬くんが相馬さんと一言一句まで同じ作文を書いたその日から、ひとつの物語が始まった――。
◆日常に倦む女の子と、不思議な力を持った男の子。作り出された“運命の出会い”を描く、ちょっとダークなボーイ・ミーツ・ガールストーリー。

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楽しめました

思春期特有のここではないどこかに焦がれる心持ちが、つばなさんらしい怪しくシュールな表現で十全に表現されていて、とても楽しめました。

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2021年12月17日

Posted by ブクログ

躊躇なくナイフで刺されたような読後感。久々にこういった系統の漫画を読んだけど、まだ、自分の中にこういった作品に震える心があるんだな、と確認させられた気がする。この漫画家さん、第七女子会彷徨ってタイトルの漫画描いてるけど、尾崎翠が好きなのかな?

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2015年07月21日

Posted by ブクログ

すばらしい!!!!!!!!!!!!!!
「すべての言葉の時間は止まっている」
「でも」
「その言葉を伝える瞬間」
「僕達の時間はいつもまわっている」

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2014年08月03日

Posted by ブクログ

面白かった。この彼女の狂気は思春期によくある思い込みというか中2病ってやつで、ひねくれて読むと中2病全開の漫画なんだけど、表現のチョイスがナイス!って頭悪いな。美しい幻想のなかに猛毒が潜んでいるようなと書くと恥ずかしいがそーゆーことで。先の彼女は壊れてしまったけど、分岐した彼女は綺麗な幻想を見続けることはできなくて、片鱗は残してるけど、彼はどっちが好きかしら。どちらの彼女が幸せなのかはわからないなあなんて。いやいや正気を保ちつつ幻想を二重写しにして世界が見たいですな。造り出される世界を絵に言葉にできたらいいなと夢想世界に行ってきます。うわ、はずかし。


カバー裏にぶあーっと書いてある不思議文字の日本語訳が欲しいよ~~

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2014年04月19日

Posted by ブクログ

現実を受け止めきれない人々が紡ぎ出すフィクションの悲しさ。フィクションによって救われることなどないのかもしれない、と思いながらフィクションを作らざるを得ない人々のもどかしさが。。

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2014年05月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ボルヘス好きとしては手を出さずにはいられないタイトルにしてくれたことに、まずは感謝。ジャケ買いできたから。

内容も素敵だった。
というよりも、胸苦しく痛々しかった。
ここではないどこかへ症候群は人を狂わす。
狂わされかけた大人たちが読めば、刺さるはず。

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2014年04月10日

Posted by ブクログ

あちゃーっ。
渡瀬君…いかんよ渡瀬君…!あーあ…人の心の中に…純粋な柔らかいところに踏み込んじゃいけません!もう…そのままにしておけば相馬さんもいずれは諦めて、せいぜい作家になる程度のことだっただろうに…。

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2016年02月09日

Posted by ブクログ

思春期にありそうな繊細な感覚をこれまた繊細に上手に切り取った感じで、私の知ってるつばなさんのお話じゃないみたいだった。
少し暗い雰囲気なのもこの時期に似合う。

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2014年04月17日

Posted by ブクログ

3回読んでみた。
やっとこ、おぼろげながら構成が分かってきたような。
「選択されなかった選択肢はどうなっていくのだろう」。そこでも物語は続いていくのではないか、ということらしいのだが、しっくりこない。
うちのかみさんは。30分で読破し「とっても分かりやすいじゃない」と言ってのけた。ボクは脳軟化なのだろうか。

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2014年03月09日

Posted by ブクログ

つばなさんのマンガは、すこし、もしくは、すごく、ふしぎ、を持ち込むことで日常に?を打つイメージ。今回は“ちょっとダークなボーイ・ミーツ・ガール”とあるけれど「非日常」を敢えて「日常」で、ゆる〜くちょっと怖く描いた良作。

タイトルから想像した物語とは少し違ったけれど、選ばれなかった物語に手を差し伸べてみる、っていうのはいいな。

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2014年01月24日

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