あらすじ
ある日、公園で運命の出逢いをしたデブ猫の「御子神さん」と共に、ねこカフェならぬ“ねこタクシー”を始めた間瀬垣勤。それまでの最下位が嘘だったかのように売り上げ成績を伸ばしていた。御子神さんとの共同作業で、様々なお客さんとの交流もでき、それまで仕事に対しても家族に対しても自信のなかった間瀬垣は、前向きになり家族からの信頼も日に日に得ていた。しかし、いいことばかりは続かない。急に成績を伸ばしたことから、成績の最下位争いをしていた同僚の女性運転手から不審な目で見られ、さらにはある日乗せたお客さんが“ねこタクシー”をブログに書いたことから、騒動になってしまう。会社で犯人捜しが始まり、さらには保健所から調査が入ってしまう。どうなる御子神さん、どうする間瀬垣……。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
大変面白かったです。上巻のところにも書きましたが、タクシーに猫なんて乗せていたらあっという間に炎上です。そして下巻にその様子が描かれます。一部都合の良い部分もありますが、結構リアルなんじゃないかなと。そして、主人公がいよいよ腹をくくって頑張ろう、というところでラストの話になりますが、こちらもご都合主義ではなくリアルで、そしていい結末でした。40~50代の人が読んだら刺さるかもしれません。
Posted by ブクログ
冴えない中年タクシー運転手とねことのハートフルなふれあい。下巻
第七章 きずな
第八章 かぞく
第九章 あこがれ
第十章 えんじょう
第十一章 あいぼう
第十二章 えがお
営業所には内緒でねこを連れての営業が板につき、営業成績もうなぎのぼりの勤に新たな試練が。
マンションの管理組合からのペット禁止のビラや、営業所にばれる危険が。
でも、もう家族として御子神さんと離れられなくなった勤及び間瀬垣一家は新たなスタートを切る。
最後はこうなると思ってましたが、動物と人とが解りあえることには賛同します。
自分ちのペットをいつまでも大事にしていきたいと思う作品です。
Posted by ブクログ
泣きそうになった。
ツトムの頑張り、会社単位での大きな動き、そして御子神さん。
家族の繋がりの大切さや、好きなことに、大切なことのために努力できる素晴らしさを再認識。
なんとなく予想はついていたのに、最後に来てふわりとこみ上げる物があった。
最後の一文まで存分に味わうことのできた、素晴らしい作品でした。
Posted by ブクログ
面白かった!
軽くて読みやすい文章の中に、主人公やお客それぞれの状況、苦労が、重くなりすぎない程度に詰め込まれている。
一気に読めて、気持ちも晴れた。
Posted by ブクログ
すっごく良かった!下巻は一気に読んでしまった。
御子神さんに、勤に、勇気をもらえる。この『勇気をもらえる』という表現はありきたりで好きではないけど、本当なんだから仕方ない。
勤の、何からも逃げ、やり過ごしてきた人生を変えてしまった御子神さん。
もの言わぬ動物からは、ものを言う人間よりも多くを学べることもあるんだ。
実家にいる犬を見ていてもそう思う。
純粋な子供を見飽きることがないように、純粋な動物も、一緒にいれば癒され、幸せになれる存在なんだよね。
Posted by ブクログ
御子神さんと出会って、変わっていった主人公。
何か、ほんの小さなきっかけがあれば、人生って良い方向に向かって行くんだなと思いました。
すごくいい本でした。
Posted by ブクログ
下巻のストーリー
ねこタクシーをはじめ売上伸ばした
主人公・間瀬垣だったが、
ブログなどで話題となり騒動へ発展。
さらに保健所からの立入りもはいり
ピンチに!どうするのか!?
一匹の猫に出会ったことから世界がかわっていく…
そんな感動のストーリー
ひさびさの癒し系
ほっこりストーリーでおすすめの一冊。
ねこタク
乗ってみたいのぉ♪
Posted by ブクログ
元教師の冴えないタクシー運転手のおじさんが、たまたま出会った猫をタクシーに乗せて営業することでうまくいくようになったお話
でかい猫の御子神さん、可愛いんだろうなぁ
猫は小さくてもデブ猫でも可愛く見える不思議
まぁ、僕が犬派ではなく猫派だからか?
それはそうとして、ねこタクシー、実際問題として有りなのか、無しなのか
ネコカフェなんてものがあるんだから、まぁ許される範囲ではあるんだろうけど・・・
個人的には猫カフェもあんまり認めたくないものがある
以前、一回だけ猫カフェに行ったことがあるんだけど、そこにいる猫たちがどうも可哀想に見えたんだよね
不特定多数のお客さんに触られて、ぐったりしてるようなね
店長さん?は、「無理に追いかけずに、自分のところに来た猫を~~」って言ってたけど
狭い空間に閉じ込められてるんだから猫に拒否権はそうそうないよね
なので、猫を商売に使うなという保健所の人の意見は全面的に賛成
だからこそ、「ねこタクシー」のためではなく、御子神さんのためにねこタクシーを実現させようとするのは有りかな
ま、それが本当に御子神さんの望んでいることなのかは検証しようがないけど
動物を使った商売の許諾判断というのは難しい
先日ニュースになったけど、イルカショーは世界的に見て拒否反応を表す人が多いようだ
では、イルカじゃなかったらいいのか?
ノミのサーカスなら許されるのか?
見世物でなくとも、魚との勝負とか言ってキャッチアンドリリースしているバス釣りはどうなのか?
ブラックバスは勝負したいとか絶対に思ってないだろ、あれ
では、野生動物のハンティングはどうか
害獣駆除ならしてもいいのか?害獣ってヒトにとってのって意味だけどね
そもそも、家畜として飼育されている動物はどうなのか
それを突き詰めるとヴィーガンに行き着くんだろうけど、そうすると植物の立場はどうなる?
植物だって生きてるんだよ?植物も痛みを感じているというのを最近読んだ。
そこまで行くと霞を食って生きていくしかなくなる
だから、誰しも自分基準で各分野でラインを決めて割り切っちゃうのがよろしい
結局、自分がどう思うかに集約されるのだから
問題はその基準を人に押し付けるかどうかってとこだね
Posted by ブクログ
楽しく読めた(●´∀`●)ノ
泣けるけど、色々よかったよかった(涙)
ドラマがあったって途中で知って、主人公がカンニング竹山さんって!イメージどおり!!
ドラマor映画も観たくなりました!
Posted by ブクログ
コミュニケーションが大の苦手だった中年おじさんが、一見ふてぶてしい猫、御子神さんとの出会いによって、職場で家庭で信頼や絆を得ていく。ベタな話だと思いつつも目頭が熱くなったり、心温まる作品でした。公園に行ったとき、御子神さんがいないかと目をやって思わず苦笑いした。
Posted by ブクログ
下巻に入り、首輪の名前の件が明らかになる。
ちょっと、いや、かなり切ない。これを知ってしまったら、誰だって御子神さんを手離せなくなるだろう。
仕事も家族もよい調子の波に乗り、充実した日々が続くように思えたが・・・。
御子神さんは、とっても大きなプレゼントをくれた。
道は自分で切り拓くものだけど、ときにはこんなプレゼントを貰うのも、いいと思います。
Posted by ブクログ
ねこタクシーが認められ、御子神さんは幸せをもう一度味わってから亡くなります。
そして主人公はまた教師の道に戻る、ただ前向きな意識で向かうことができるようになる。
御子神さんだからこそねこタクシーをしようと思った。他の猫なら考えなかったであろう・・・御子神さんにいろいろ教えてもらったから恩返しをしなきゃというくだりは、思わず涙が出そうになりました。
Posted by ブクログ
上巻に続いて、下巻も一気読み!
面白くて笑える&感動して泣ける、の繰り返し。
御子神さん(ねこ)との触れ合いを通して、ツトムが生き生きしていく姿はすばらしい。
やりたい・挑戦したいと思ったことには、まずやってみなければ何も変わらない。
終わり掛けの一文「俺は、俺がなりたかったものにようやくなれた気がした。」
私もこう言えるように頑張ろうと思った。
自分に自信がないと、後ろ向きな発想になったり不安になったりするけど、自信をつけるためには自信がつくまで努力あるのみ!
御子神さんみたいに、喜怒哀楽いろんな感情を持って、心豊かに人生送りたいなと思った。
ラストはびっくりした(゚Д゚;)
Posted by ブクログ
面白かった!
そろそろバレるんだろうなぁ・・・と思いながらも
ドキドキして読みました。
いろんなお客さんがいて、いろんな人間関係があって
そういうところも面白かったです。
ラストはちょっと悲しかったけど、
優しい雰囲気で前向きになれるようなの後味でした。
Posted by ブクログ
上と同様、実話のようなリアルな描写で物語りは進んでいく。展開はどうしてもありがちになってしまうが・・・。ラストはかなりアッサリ。もう少し描いてほしかった場面はまだあるのにな。
Posted by ブクログ
ねこ好きですから
いやぁ
ほっこりするね
御子神さん(ねこ)を中心に
登場人物が徐々に成長して行く様を
生き生きと描写している
小さな勇気を出す事で
日常が非日常になる
ワクワクする
ドキドキする
そんな事を御子神さんは
思い出させてくれる
Posted by ブクログ
挫折しっぱなしの人生を歩み、妻ひとり娘ひとりをもちながら、家でも肩身が狭い主人公。かつては英語教師だったけれど、そこも退職し、いまは自分で向かないと思いながらもタクシードライバーをしている。接客がひたすら苦手で、面倒な客もうまくあしらえない。タクシーに乗って三年にもなるわりには、道にも詳しくなくて、カーナビもしっかりとは使いこなせず、頻繁にクレームをもらう。そんな自分に自己嫌悪しつつも、変わる勇気も持てない。お人よしで、いいところもたくさん持っているのに、自分ではそういう自分のよさを信じられず、ただ小さく小さくなって、ひたすらにいやなことをやりすごそうとしている。
そんな主人公だが、ある日一人でひっそりと昼食を食べていた空き地で、土管の中に一匹のでぶ猫を見つける。御子神というネームプレートを身につけた猫は、けれど近くに飼い主がくらしている気配もない。ペット不可のマンションに住んでいて、当然猫を買えるはずもない主人公は、かかわるつもりもなかったのだが、ある日、車の窓を開けていた拍子に、その猫・御子神さんが助手席にちゃっかりもぐりこむ。どうにか追い払おうとしていたところに、急ぎでのせろと迫ってくる客を拒否できず、御子神さんを乗せたまま発車する主人公。
はじまりはそんな偶発的な事故だったが、すぐに主人公は気づく。御子神さんと一緒なら、少しだけ、乗客とまともに話ができることに。
猫を乗せての営業なんて、会社が認めるはずがない。ペット不可のマンションで、厳しい倫理観を持っている妻が、隠れて猫を飼うことを許すはずがない。だけど……
面白かった……癒されました。
ちょっと展開がきれいすぎる、という印象はあります。もちろん、作品中では嫌なできごともたくさんあります。主人公がいろいろと自分の弱さに負けたり、現実に悩み苦しんだり、困難にぶつかったりする、そこのところはリアルなんだけども、そのひとつひとつが解決に向かってきれいに収束していく前向きな展開には、「うーん、あんまりきれいに解決しすぎじゃないの?」などと、心の汚れたワタシとしては、そんなふうにひねくれたこともつい考えてしまったり。
けれど同時に、フィクションはそれでいいとも思います。
現実の人生では、何もかもが自分の考え方ひとつでうまくいくわけではない。もちろん、厭だなあ厭だなあと思っていることを、思いがけず時間が解決してくれたり、考え方ひとつでものごとががらっと違って見えたり、そういう小さな奇跡はいっぱいあります。けれど、何もかもがそういうふうに美しくはいきません。
でも、だからこそ、フィクションの中では美しく感動的に話が収まるのも、いいと思う。そんなことを思いました。
人の弱さや情けなさが、とてもいとおしく思えてくる。そんな一冊です。
あと猫の癒しパワーは偉大。
Posted by ブクログ
ねこタクシーが正式に認可され、その後はどうなったか。
タクシーのわずかな移動時間の中で、「アニマルセラピーが受けられます」状態です。
今のところ、このお話は現実離れしているが、将来に認可されたねこタクシーが走っていることを夢見てしまう。
読後は心が温かくなります。
Posted by ブクログ
御子神さんを乗せての営業で成績がどんどん上がった間瀬垣さん。ちょっと都合の良い話もあるけれど、そこはご愛嬌。
下巻では間瀬垣さんが徐々に自分の意志を表すようになって、ピンチに立ち向かうようになる。
本当は5点にしたいけど、最後まで読んであえて4点。