【感想・ネタバレ】懲役339年 4のレビュー

伊勢ともか

[フォンダンショコラ · ★★★★★]

人にお薦めしたい

素晴らしい物語でした。余韻がしばらく続きそうです。必要以上に引き伸ばされることなかったのもよかったです。

[Kalon · ★★★★★]

ふぅ…。

読み終えた後に、ふぅ…と一息。
表紙の青い空にじーん。
とても良かった。
紙版コミックスで買い直したいくらいですが、古い作品ではないものの新品が見付かりません。
カバー裏のB-SIDEも読みたい(TT)

最後までブレないオレンジマンには謎の安心感がw
臨場感の表現がとてもお上手で、麦畑のシーンは自分も柔らかな風に吹かれている様でした。
気持ちが軽やかになってからのラストは、物語を進めて来たそのままの時の流れでタイトル回収。
なんと美しい終わり方！

＃感動する ＃ドキドキハラハラ ＃深い

[ブクログ · ★★★★★]

転生信仰がある世界で生まれ変わりが残りの懲役刑を引き継ぐという斬新な設定、誰もが魅力的なキャラクター、4巻とは思えない壮大な物語はどれを取っても一級品。
悪役が徹底的に悪として描かれていることもあってストーリーに一切の無駄がない。
独特な絵柄も読み進めれば癖になる。
転生信仰を否定しておきながら転生があることを匂わすエピローグ、2代目から6代目までのハローが集まった表紙が憎らしい。
「ショーシャンクの空」などアメリカ映画に影響を受けている本作品はアメリカ映画に還元されるべき名作である。

[ブクログ · ★★★★☆]

良い映画を一本観終わったような読後感。
あまり読んでる人がいないのが少し残念。


そこは生まれ変わりが宗教的に重要な意味を持ち信じられている国。大罪を犯したハローは懲役339年を科せられ、死んだら新たに生まれたハローである赤子に刑期が引き継がれる。
基本は生まれ変わりに疑問を持ちそれに抗うハローたちの話。
ストーリーはシンプルながらも、国と宗教のあり方やキャラクターの価値観の変化などがよく描かれていて読み応えがある。


前世ロンダリングで宗教を良いように利用していた政府と司祭達が打倒され、悪が滅びたと喝采を叫ぶ民衆に、自分でよく考えろと言い放つハローが印象的だった。
宗教が悪いのではない。政権を奪って解決ではない。
システムを利用する人間がいるという構造が同じなら、システムや人間がいくら変わっても同じである。目の前にわかりやすい悪がいると、本来の目的を見失いやすい。
読者視点だと当然に思えるけれど、普段は結構難しいことだな。

[モノクロ · ★★★★☆]

悪くない

なんだかんだで最後まで読んだ。絵は好き嫌いが大きく分かれると思う。内容は時代の使い方含めて良いと思う。

[ブクログ · ★★★★☆]

大団円。初巻から登場していた人々や物語が
きっちりとお話の流れに組み込まれているのが心地よいですね。
そしてエピローグ…全編通して心に残ったエピソードが
ベースになっているだけに、あれはぐっときた！
絵はもう少し洗練されていってほしいところですが、読み応えある作品でした。

[ブクログ · ★★★★☆]

素晴らしい世界観に素晴らしい悪役に素晴らしい終わり方。
民衆は狭い範囲の幸せを願うし、それが国民から個人になると国を変えたいって言う流れになる。国民って言うのが如何に自分の周り以外の無関心で物事の本質を捉えていないor気づかないふりをしているかって言うのがよくわかる。本質は私たちが生きている世界そのものの話だなと思います。

[ブクログ · ★★★★☆]

輪廻というものが、一介の旅行者のロマンスに成り下がるぐらい零落れてくれて良かった。
陳腐で、とても温かいありふれためぐり逢い。