あらすじ
65歳定年制の時代を迎えるが、サラリーマンが喜ぶのはまだ早い!
この制度は、年金の支給開始年齢が65歳になることへのやむを得ぬ措置であり、サラリーマンにとっては、同じ条件どころか大幅に給料ダウンで再雇用となること必至である。身分も保証されるわけではない。ましてや中小企業でこの制度を受け入れるだけの余力はない。このシワ寄せは企業とサラリーマンに重くのしかかる。
会社に残っても地獄、放り出されても地獄のこの制度、のんびり構えていたら泣きを見るのは明らかだ。ならばどうするか?
著者のおススメは定年起業…定年に向けて力を蓄え独立・起業し、生涯現役で働くという生き方だ。そのための事例や示唆に富むアドバイス満載の本書は、リストラや老後の破綻リスクに備えるために、定年世代に限らず、ミドル、若手社員にも読んでいただきたい本です。
【目次】
第1章 「65歳定年時代」の隠された罠
サラリーマン人生が激変する
第2章 年金だけでやっていけるのか
再雇用されても65歳以降の生活はどうなるか
第3章 老後の破綻リスクに備える
長く働き続けるにはどうするか
第4章 定年起業を成功に導く10カ条
平地でつまずかないために
第5章 失敗から立ち上がる者が成功する
起業家たちの事例から学ぶ
第6章 定年を境に起業した先輩たち
起業で成功する人、ダメな人
第7章 ボランティア、NPOという生き方
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
定年が65歳まで延びたと能天気に喜んでいた自分がいたが、今は今まで以上に自分のキャリアを積んで、今の会社に頼らなくても生きていけるようにする必要性があることを強く感じ、今自分がやっている自己啓発をもっと真剣にやろうと心に誓った。
Posted by ブクログ
年金行政の無策は、労働者と企業双方に負担を転嫁することしかできない。これからの世代を第一に考えないとますます日本は低賃金でOKの三流国になってしまう。
Posted by ブクログ
日本の高齢化社会で唯一の解決策は死ぬまで働くということ。そのためには、死ぬまで会社にしがみつくのではなく起業しようというのが著者の発想。
ということなのだが、スティーブ・ジョブズや三浦雄一郎などの超大物を一例にあげられても、ピンとこない。逆に、参考になりそうなラーメン屋とかボランティアの一例は匿名なので、具体性がなくこれまたピンとこない。
Posted by ブクログ
今年の4月から改正高年齢者雇用安定法が改正されて、事実上企業は65歳まで雇い続けることを前提とした制度を整備しなければならないくなりました。これによって60歳以降もそれまでと同じ企業で働き続けられることができるので一安心・・・ということにはなりませんよ、というのが本書の趣旨です。
もっというなれば、会社に残るのではなく起業することや社会活動に身を投じるというような選択肢を示唆する内容です。
僕としては、高年齢者雇用は私の仕事では今トレンドの一つで、会社側ではなく、労働者側の考えるべきことというのを知りたくて手にとったのでしたが、思ったより「起業」を推しているような内容でした。確かに社内に残っても定年鬱とか追い出し部屋とか、さらには高齢破綻とかいう言葉も耳にしますが、それでも起業に踏み切る人はごく一部なので、多数派の動きを知りたかった僕のニーズにはその意味では沿わなかったのですけど、しかし起業準備の仕方、ボランティアの参加の仕方とかは、当初の目的とは違いますけど、興味深く読ませてもらいました。