あらすじ
「事実」が「真実」となり“世論”となるからくりとは? 北朝鮮に関する報道から見えてくるのは、情報操作しようとする権力者と、それに便乗するメディアの負の構造であった。
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Posted by ブクログ
報道機関が、北朝鮮のメディアコントロールを受けてきた過程を検証。
拉致問題の膠着状態もここに主たる原因がある。
北朝鮮の情報操作による外交力には舌を巻くが、特に、朝日新聞や社民党(当時は社会党)が、いかに北朝鮮に呑み込まれていったかが詳細に説明されている。
朝日新聞、社民党の凋落の芽も、ここに見て取れる。
情報操作に踊らされないためには、報道機関の努力は勿論であるが、結局、国民が情報リテラシーに磨きをかける努力が必要である。
情報の受け手たる一般市民において険しい道であるが、それが国民の責務であろう。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
ジャーナリストたちによって簡潔にまとめられ、編集された情報でなければ、私たちは日常生活の中で、情報を得るために時間を割くことはできない。
しかし、さまざまな情報源が、あるときはメディアを支配し、あるときはメディアを騙しながら、真実から程遠い情報を受け手にタレ流してきた。
権力者も常に、ジャーナリズムを利用して、さまざまな情報操作・世論調査をしようと企んでいる。
―「編集された」情報は、ときとして真実を隠蔽し、受け手の感情を操作する。
本書では、その典型として、北朝鮮に関するメディア報道を取り上げ、「事実」が「真実」となり、“世論”となるからくりを明らかにしていく。
[ 目次 ]
序章 「情報操作」されるメディア
第1章 帰国運動とは何だったのか
第2章 記者たちは何を報じてきたか
第3章 議員訪朝団は何をしたのか
第4章 「テロ国家」のメディアコントロール
終章 そして歴史は繰り返されるのか
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