あらすじ
その世界では、人間は死なない。撃たれても刺されても数秒後にはケロリと生き返る。かつて「死ぬ」生き物だった人間たちは今、死の恐怖から解き放たれて暮らしていた。ところがある時を境に異変が起きる。RDSという病にかかった者は、生き返る事ができなくなってしまうのだ。なぜ突然? 自然淘汰か? 何者かの陰謀か? RDSで最愛の妹を失った男・剣崎は謎を追い、そしてひとりの少女と出遭う……! 『ウワガキ』の作者・八十八良、最新作は“生と死をめぐるスプラッター・ガン・アクション”! 容赦ない銃撃戦と舞い散る血しぶきに震撼必至!! ※作品の表現や演出を考慮して、電子版は一部のページを加工、追加または削除しております※
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Posted by ブクログ
表紙よりも中身の方がリンちゃん可愛い。
セーラー服と機関銃、に惹かれて購入。
タイトルなどからてっきり表紙の子(主人公・風間リン)が死なないキャラで、一般人をマシンガンでなぎ倒していく話…かと思っていたらさにあらず。
なんと世の中の一般人全てが死なない(寿命では死ぬらしい)という世界だった!
具体的には致命傷を負って死亡したとしても、即復活。しかもHP全快、ステータスは万全、といった状況。なので、ちょっとした風邪や怪我を治すために、一旦死んで、復活するという恐ろしく画期的な医療(?)が行われているのです。
ただ唯一の例外RDSという病気。これに罹ると復活できなくなるというまさに致命的なものです。そのため、RDSを媒介・感染させる「ベクター」と呼ばれる者達は見つけ次第駆除されるわけで…。そんな「ベクター」を護り、逃がすのが主人公・風間リン達「逃がし屋」。
一般市民の害となる「ベクター」を保護しようとするわけですから、敵は公権力と言う事になり、警察やら国連の組織やらとバンバン銃撃戦を繰り広げます。
とにかくキモはこの舞台設定。…それ以外はいたって普通の美少女ガンアクション、という感じでしょうか(え?)。
とはいえ、登場人物の多くが死なないですから、機関銃の弾雨をものともせずに突撃していく警察官の姿に奇妙さと斬新さを感じます。
そして主人公サイドも殺してしまってはあっさり復活されてしまうので、あえて致命傷を与えず、両手両足を打ち抜き行動不能状態に追い込むように戦うわけで…うん。やっぱり変だw
そんなわけでとにかく変な世界観の漫画。
何のために逃がし屋達は危険を冒してベクターを逃がすのか…。
…とは言うものの、その理由の一つとして、世界を正す、というものがあるようですが…。
この世界がおかしい、と思うのは私達読者の立場であって、作中ではそんな認識は持てないでしょうね。それ以前に、生き返ることが当たり前の世界なのですし…うーん?