あらすじ
戦後まもない時代に生まれ、国際ビジネスの第一線で活躍してきた著者は、自らが属する団塊の世代についても思索を続けてきた。本書は、その思考の軌跡を十年の節目ごとに振り返り、体系化したものである。 団塊とは何か? われわれは経済的な豊かさを超えた価値をいかに創造しうるのか? 2007年問題ともいわれる高齢社会の一大転機を前に、日本の未来の座標軸を再定義する。成熟型の時代状況のなか、悪しき私生活主義や偏狭なナショナリズムに陥ることなく、社会へ主体的に参画する意思を問いかける。
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Posted by ブクログ
鳩山元首相の外交ブレーンとされている氏。氏の簡単な寄稿を集めた書物。第三章以降に氏の安全保障に関する意見が書かれている。けして、氏に対して批判的するつもりはない。理論と文章は美しい。しかし、どこか文学的である。
氏の論理の引用
1 単純な「反米 嫌米」でもなく、しかも安直な現状延長でもなく、主体性と自尊をもって米国との関係を正視して再構想する責任が(団塊世代には)ある
2 米国の世界戦略展開の一翼を担う存在として生きるのか、それとも日本独自の創造的進路を構築するのか、選択と結論を出す責任が(団塊世代には)ある。
ここだけみると、憲法改正論と思われるが、実は違う。以下が文学的と感じる箇所
3 憲法9条のメッセージに感動するだけで、どうすれば繰り返さずにすむかという構想、仕組み作りを粘り強く探求しないのが問題である
4 「武力をもって紛争の解決手段としない」とする戦後日本が掲げた理想、それを有効たらしめる政策構想と不断の努力(以下略)
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
戦後まもない時代に生まれ、国際ビジネスの第一線で活躍してきた著者は、自らが属する団塊の世代についても思索を続けてきた。
本書は、その思考の軌跡を十年の節目ごとに振り返ったものである。
団塊とは何か?
われわれは経済的な豊かさを超えた価値をいかに創造しうるのか?
二〇〇七年問題ともいわれる高齢社会の一大転機を前に、日本の未来の座標軸を再定義する。
成熟型の時代状況のなか、悪しき私生活主義や偏狭なナショナリズムに陥ることなく、社会へ主体的に参画する意思を問いかける。
[ 目次 ]
第1章 一九七一年五月 全共闘運動の余燼くすぶるキャンパスにて―政治的想像力から政治的構想力へ
第2章 一九八〇年五月 社会参加して十年の団塊の世代として―われら戦後世代の「坂の上の雲」
第3章 一九九一年三月 ニューヨークに駐在して四年目―米国との位置関係
第4章 一九九九年九月 十年の米国駐在を経て東京に立ち―戦後世代の責任と使命
終章 二〇〇六年三月 二〇〇七年問題を前にして―団塊の世代の正念場
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