あらすじ
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壇蜜、33歳、職業・グラビアアイドル――。「迷惑・ポンコツ・ダメ人間」を自称する彼女が、人生、仕事、恋愛、これからの自分を赤裸々に綴った初のフォトエッセイ。全編を珠玉のグラビアと本音の言霊が埋め尽くす、新たな壇蜜ワールドが展開する。
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Posted by ブクログ
蒲田の栄松堂で壇蜜の『はじしらず』を買った。
半分のページは壇蜜のヌード写真で、彼女のエッセーが添えられている。
この表紙を見ただけでわかるが、いい装丁だ。
最初のページが
「私は壇蜜という
着ぐるみを着て仕事をしています」
うなった。
以前から言われているが、彼女は相当に知的な女性だ。
グラビアの世界に、自分なりの小さな居場所を見つけた、と言う。
「私にとってグラビアという仕事は踏み台ではない」
世の殿方よ。心してこの本を読みたまえ。見るのではなく読むのだ。
追伸
読み終えました。いや、この人は哲学者だな。池田晶子を初めて読んだ時のような興奮を覚えました。
セックスの話をした側で死を語る。
時折はさまる句が、これまたいい。
「はじしらず 糧は草子の 根なし草」
「痴を売りて 死を憂る浮世の 手慰み」
「男と女は分かり合えない」
恋に悩む女性にぜひお勧めしたい。
2014年1月13日 22:15 ·
Posted by ブクログ
出身地が一緒なのでなんとなく親近感をおぼえていた壇蜜さん。番組でお話されている姿などを見かけて、「エッセイでも書いたらいいのになあ」と思っていたので迷いなく購入しました。
グラビアがびっくりするほどセクシーなので、外では読めませんが(笑)、綴られた言葉たちがとても好きです。共感とまではいいませんが、きれいな指で内臓をそっとつつかれるようなムズムズ感。壇蜜=お色気キャラと嫌っている人にこそ読んでほしい。
Posted by ブクログ
なぜ、これほどまでに壇蜜の文に惹かれるのか、このフォトエッセイを読んでわかったような気がする。強烈な自己否定と「この借り物の身体でようやく生きていってもいいと思えるものが見つかった」という安堵感。レゾンデートルを求めて、一晩中石や壁を殴りながら、拳を血だらけにして歩き続けたあの頃を思い出すからなんだと。何も頼れるものもなく、こんなクズな自分が生きていく価値などどこにあるんだろうと思い続けた日々。今の仕事に出合って、ようやく、生きていってもいいのかな、と思えるようになって、まだ長くはない。リスカを繰り返す女の子、援交止められない子などをどうにかしたいと思うのも、あの頃の自分とダブって仕方が無いからなのだろう。「生きていてもいいのかな」という想い、全く同じような気がしてならない。