あらすじ
「中野太一さん。キング・オブ・クズであるあなたに、曽我野三姉妹を攻略していただきたいのでシテ」--いつものように山背にくっついて屋上へ行った俺は、二六五五年から来た彼女、カマタリさんに出会った。でも俺、恋愛とか、ムリ。死ぬ。しかもそのターゲットの一人ってウチの学校のNo.1美少女じゃん。ムリ。死……ん? 「強くてニューゲーム」? ……俺、やるよ。クズだって……「モテたいんや!」日本中の男子諸君に捧ぐ、最弱ラブコメ堂々登場!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
「このラノ2013」で29位にランクイン。全くのノーマークだったので読んでみましたです。
これはちょっと好みは分かれそうだけど、良かった!
主人公のもとに27世紀からやってきた少女カタマリさん。
曰く、その時代の日本は大変なことになっていて、それを阻止するためにきっかけとなった三姉妹を攻略しよう!という話。
最初にセーブポイントを作って、主人公が失敗するたびに
「デデーン」「アウトー」
とやり直し。
とまあそんな感じでグダグダと三姉妹との距離を縮めていく話です。
主人公の自虐的な一人称形式で進む、独特で軽快な地の文が読んでいて楽しい。
最初はドタバタラブコメっぽい匂いがするけど、中盤以降は結構ガチで恋愛してましたね。主人公がいつのまにか三姉妹の一人を本気で好きになっちゃって、それを自覚する過程が初々しくて良いです。そういう気持ちに慣れていない主人公が、いつも通りのクズっぽい発言で誤魔化そうとするんだけど、誤魔化しきれてない感じが、読んでいてニヤニヤできます。
ただ、最後まで読んで思い返してみると、三姉妹は要らなかったかなと……最後にくっつく一人だけで十分だったんじゃないかと思います。
いい恋愛小説でした。
Posted by ブクログ
「中野太一さん,キング・オブ・クズであるあなたに,
曽我野三姉妹を攻略して欲しいのでシテ」
屋上でサッカーしてたらそんな声を掛けられて
クズな少年が学校No.1の美少女と恋愛を?
そんな話.
2655年という未来からやってきたカマタリさん.
彼女がこの時代に存在するために時空の狭間に幽閉(?)された山背くんが
一番不憫だと思うんだよね.
底辺な太一くんが髪型や衣装に気を遣い美少女を攻略,
つまり恋愛関係に持っていこうとするんだけど基本が底辺だから….
まぁ,僕が言えるのは著者さんは
「絶対に笑っていはいけない〇〇」が好きだということだね.
デデーン 「アウトー」
面白かったよ.