あらすじ
何もせずに朽ち果てるくらいなら、口先だけで手に入れてみせよう。金も力も愛も、そして王座さえも……。 ローデン国の第二王子であるフィッツラルド。第一王子を後継者にと考える国王からは疎まれ、その第一王子からは頻繁に刺客を送られ、茨の日々を過ごしている。このままでは、漫然と死を待つだけだ……そう考えた彼は決意する。相手が誰であろうと、騙りつくそう ―― すべては生き抜くために。 頭脳と口先で自らの運命を変えた、ある少年の物語。第17回電撃小説大賞4次選考作。
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Posted by ブクログ
生きるために第二王子フィッツラルドは兄を差し置いて王を目指す
敵国ジェスタのリズ姫と婚約
腹心の部下であるガゼルの裏切り
公開処刑の危機
真実を作り上げ父である王さえ騙る
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現王の第三子であり第二王子のフィッツラルドははてしなく玉座から遠い所にいた。フィッツラルドは有能ではあるが、妾妃の不倫の果ての子であり、現王の血を引いていない。父である王は、凡庸ではあるが正妃の産んだ実子の第一王子に後を継がせるつもりであり、彼には勝ち目の薄い争いであった。
フィッツラルドはこのような状況下、戦功を積み重ね、知力を尽くして宮廷内での地歩を固め、玉座に向かってよじ登っていく。
フィッツラルドの打ち込む手は鮮やかで爽快ですらある。己が望むものを手に入れるためにひたすらに騙しまくる王子の生き様を見よ。
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面白かった!
頭脳と口先だけで全てを手に入れた,ある少年の物語.
第二王子の少年は,第一王子から頻繁に暗殺者を差し向けられる
茨のような日々を過ごしていた.
彼は決意する.
相手が誰であろうと,騙りつくそう
全ては生き抜くために.
ラストまでに出てくるいろいろが伏線だらけで良いね.
最期まで読んでからもう一度読みなおしてフラグを確認するのもいいかも?
Posted by ブクログ
言葉巧みに人心を掌握し次期の王座を狙う、王家の血を継がぬ王子の物語。
彼は綺麗なばかりではすまない世界で、敵とも味方とも(或いはどちらとも言えない者とも)堂々と渡り合い、騙っていく。
王子本人も決して綺麗な身ではないが、己の信念のもとに常に目標を見据えて歩んでいく様が格好良い。
登場人物達には味があり、生き生きとした皮肉の応酬や言外でのやりとりにはにやりとさせられる。
互いの心の機微を探り合う会話が面白かった。
Posted by ブクログ
前から気になってて電子書籍を待ってたけど、なかなかその気配がないので紙媒体で購入。
主人公はとある国の第二王子。
このままでは王位に就けないばかりか謀殺されかねない立場を覆すために、知恵と口先で人を垂らし込んだり欺いたりしながら玉座を狙っていく話。
老獪な高利貸し、王子の血族に恨みを持つ隣国の王女、敵国の敗軍の将。
癖のある登場人物と王子との間の会話劇=腹の探り合いと、そこから生まれる奇妙な信頼関係が心地よかった。
Posted by ブクログ
第二王子であるフィッツラルド。不遇の日々を過ごしながらも彼は決意する。相手が誰であろうと、騙りつくそう―すべては生き抜くために。頭脳と口先で自らの運命を変えた、ある少年の物語。
派手さはないものの、静かなカタルシスを得られる物語。
フィッツラルドの行動が地に足がついているため、興ざめせず、最後まで苦なく読み進められます。
人を騙しまくりながらも、罪悪感がないのは、それが必要だとフィッツラルドの行動で示されているからだと思います。
次巻も読みます。
Posted by ブクログ
ライトノベルらしかぬ面白さ。
若者がノリと勢いで何かを成し遂げるという話ではなく、主人公がどこまでも淡々と事を進めていくので、クライマックスの盛り上がり感はあまりない。
そのため人によって好き嫌いが分かれそう。
Posted by ブクログ
表紙買というか、タイトルに惹かれて買ったけど、当たりでした。
内容も読みやすく、面白かったです。
結構王子の性格が好き。身の回りにいたら嫌だけど、本の中なら1人はいて欲しい性格。
Posted by ブクログ
題名とあらすじに惹かれて買ってみました。
ネタバレになるかもしれないので自重しますが、読みやすい流れと内容が好みでした。
これからどうなっていくか楽しみです。
Posted by ブクログ
男は行動で語るタイプが好きだなぁと改めて思いました(笑)
自分の書きたい話に似ている物を探して辿り着いた本です。
パラパラと見てセリフの多さに怯みましたが読んでみました。読み始めてからすぐ自分の嫌いな腹黒饒舌キャラのオンパレードと知り、ラノベにしては読むのに時間が掛かってしまいました;
キャラは好みじゃないし、ツッコミどころも多く、歴史にはよくありそうなネタで真新しさはありませんでしたが、総じて面白かったです。もっと強力なライバルがいたら面白いじゃないかなあと思いました。
あとデビュー作な為か文章が……読んでいて別の意味でドキドキしました。
ファンタジーで楽しみにしている描写も少なく、同じ装飾が繰り返されるので、ビジュアル的に印象に残りづらかったです。まあ内容が政争なので省いたのかもしれないが。終始セリフが長いのも鼻につく。これは好みの問題ですね。
生意気な事を言いましたが、自分の書きたい話に似ていたので勉強になりました。
Posted by ブクログ
悪くないです。正に「騙り」。ただ、作中で本人も言うとおり秘密を知る者は少なければ少ないほどいいわけで、最後の工作はどうなんだろな、と思ったり。
Posted by ブクログ
自分が生き抜くために、周りの人間をことごとく騙し続ける一人の少年の物語。表紙と題名に惹かれて某大型古書店で買いました。
少し文の書き方が読みにくい気がしないでもなかったですが、基本的には楽しんで読めました!
人を騙していく物語なのに読み終わった後に清々しい気持ちになるのは、たぶん主人公のキャラが良かったからだと思います。
Posted by ブクログ
金髪碧眼地味顔の王子が
その頭脳と口先でもって玉座を得る、そんな内容。
国の第二王子である主人公は、
時期国王に相応しい頭脳、裁量などを兼ね備えているにも関わらず
国王は第一王子である木偶の坊に玉座を譲ろうとし、
更に主人公の器量を疎んだ第一王子に刺客を送られ続ける日々を過ごす。
自分が平安な人生を送るには、国王になるしか道はない。
ならば相手が例え誰であろうと、「騙り」尽くそうではないか——。
*
裏の粗筋を読んだ印象では、あることないこと嘘八百、
それこそ捏造に虚言にとあらゆる汚い騙りでもって相手を丸め込んでいく
そんな内容なのかと思ったのだけど、少し様相が違った。
主人公は、確かに謀を練る。
時に嘘も交えるし、かと思えば相手の情に訴えたり痛い真実を突きつけたりもする。
しかしその背後にあるのは、必ずしもはったりや作り事ではない。
膨大な下調べによる下準備、仕込み根回し金回し。
あらゆる道を周到に塞いだ後の、相手へと迫る選択。
そうして相手は、王子の意図した道へと、誘われていくのだ……。
王子は頭と口先だけかと思いきや
意外と武術にも長けていて、自ら戦場に赴いたり刺客を斬り伏せたりも出来る。
万能型だなぁと思う。
交渉として相手に「騙る」ことによって王座を奪う。
中々新鮮な話だったと思う
Posted by ブクログ
評判が良いので購入。口八丁・口先の魔術師な第二王子が、策略をめぐらし王に上り詰める話。割に軽く読めた。掛け合いというよりか、王子の騙りに乗らざるを得ない方向に持っていくので、どんでん返しのカタルシスはなかった。