あらすじ
▼第7話/ラブ・ストーリー▼第8話/マイ・ルーム▼第9話/逆転サヨナラ▼第10話/ブランド▼第11話/逃げ出したい▼最終話/テーマソング
●あらすじ/まじめに受験勉強をしていたにもかかわらず、志望校にことごとく落ちてしまい、自分のレベルより低い大学へ進学した河合ショウゴ。周囲の学生を見下し、学内で浮いた存在となってしまうが、唯一の趣味である映画では、同好会内に仲間が出来始めた。そんな中、ひょんなことから知り合った同級生で、交友関係の広い荒川マイコが人生初の彼女になって…(第7話)。
●本巻の特徴/ふいの一言、ふとした風景で、積み重ねた日常が輝きだす――恋愛初心者の大学生、安定志向の会社員、タフなOL…。平凡な町・美咲ヶ丘にあふれる、それぞれの人生の“宝物”6編を収録。平凡だからこそ愛おしい美咲ヶ丘在住者たちを、実力派漫画家が描き切る読切連作、第2集!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
まんがに限らず、絵とか音楽で無性に心が揺さぶられた時に、心のどこかで「ああ、今の私だからこんな気持ちになっているんだ」と思う事ってないでしょうか?今までさんざん見ていたはずなのに、突然来る事もあります。そんな時って、嬉しいのですが寂しくなります。もうこれ以上に浸る事は出来ないだろうな、なんて気持ちがしてしまうのですよ。だからといって、その対象物がつまらなくなるの事はないですよ。
これを読んで久しぶりにそういう気持ちになりました。短編集で、働き盛りの男女が主人公の話が多いです。この人のコミックスは7〜8年前くらいから読んでいますが、今までは割とアンハッピーだったり、ずばっと終わっている事が多かった気がしますけど、この本に限っては意図的なのか救われています。こんなに心が揺さぶられたのは、私自身がちょっと疲れていたんだろうなぁ。
今読みかえしても、あれほどの気持ちにはなれないけど、きっとずっと置いておく本になります。
Posted by ブクログ
戸田誠二先生らしい“日常の中に潜むドラマ”を描き出したステキな短編集。「マイ・ルーム」、「逃げ出したい」あたりが特に好きな作品。日常から脱しようともがき苦しんで、苦しんだ末に見えた一筋の光…みたいな感じの話が好きみたい。「ラブ・ストーリー」は…なんか心が痛い作品だなぁ(汗)。こういうこと、あるよねー(苦笑)。どうやらこの作品集もこれで完結?みたいでかなり残念。次回作も期待。
Posted by ブクログ
人間の青臭さを書くのが上手い。野球の話は最初、主人公に対して「うぜえ・・・」と読んでいてつぶやいてしまった。実際にこんな人がいたら嫌だなと想像させるくらいリアルで。全部の話の結末は、昔の戸田誠二に比べていい方向に進んでいると思います。