【感想・ネタバレ】儒学殺人事件 堀田正俊と徳川綱吉のレビュー

あらすじ

徳川三百年にあって江戸城内での刃傷沙汰は7件。いちばん有名なのは、浅野内匠頭が吉良上野介を松の廊下で傷つけた事件ですが、同じ将軍綱吉の治世に、もう一つの殿中刃傷事件がありました。それも最高位の大老殺害。殺されたのは堀田正俊、下手人は、なんと若年寄の稲葉正休でした。しかもその黒幕が将軍綱吉であったことはほぼ間違いありません。なぜ将軍は大老を消そうと考えるにまで至ったのか。その特異な背景を追跡します。

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Posted by ブクログ

冒頭にあるように徳川の将軍の認知度は家康、家光、綱吉、吉宗、慶喜位で大老についてもほとんど知らない.堀田正俊についても全く知らなかったが、本書で認識を新たにした.綱吉の評判はあまり良くないが、その参謀であった正俊の存在を明らかにしている好著だ.将軍に物が言える立場であることが、江戸城で殺されることになる要因の一つではあろうが、著者はよく調べている、「朝鮮通信使との交流」は面白かった.

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2015年08月09日

Posted by ブクログ

電子書籍で初めて読んだ本。
井伊大老以外に江戸幕府で、それも城内で殺害された大老が居たとは知らなかった。
あの生類憐みの令で有名な綱吉将軍が背後で暗殺を指示したのではないか、スリリングだが一方で本格的な儒学の本でもある。
学術的にも厚みのある作品だと思った。

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2014年07月29日

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