あらすじ
探偵である四里川陣と助手の四ッ谷礼子の元を訪ねてきた老婦人。彼女は、息子にかけられた殺人の嫌疑を晴らすため、事件の調査を依頼する。傍若無人な四里川に命じられて礼子は雪山に建つホテルへと調査に赴くが、彼女を待ち受けていたのは、密室から消えた死体の謎だった。カードキーでロックされ、更に衆人環視下に置かれていたという密室状況は、なぜつくられたのか? 遊び心あふれる論理の背後に張り巡らされた伏線が、異様な真相を導き出す、会心の本格ミステリ。
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Posted by ブクログ
どんでん返しの傑作、と聞いていて、(まあネットの情報だけど)ずっと探していたのだが、絶版になっていたらしく、なかなか見つからず、今回再販ということでようやく手に入った。
内容はそれほど引き込まれるものではなかった。どんでん返しがあることは当然知っていたので、興味はどんな叙述トリックだろう?の一点に。
その体で読んでいると、明らかに怪しい所が・・・
ただ、そうなると警部の存在が・・・
最後は、ああ、なるほどね、と。
結構楽しんで読めた。
以前読んだ「大きな森の小さな密室」は、この作品の登場人物が多く登場する、スピンオフ的な作品だったのね。読む順番が逆だったら、楽しみ方も違ったのに、残念。