あらすじ
ひきこもり歴20年の著者による、全国160万人のひきこもりと、その予備軍のための実践的ひきこもりマニュアル!! 「ひきこもりをいかにして就労させ、社会参加させるか」という従来の問題設定を否定し、まずはひきこもることの後ろめたさを取り除いて、安心してひきこもり生活を楽しむコツを伝授します。計画停電に合わせて寝る超エコ生活、1万円札に緊張する金銭感覚、毎日が屋内退避の安全生活・・・。人生のあらゆる石ころにつまづいてきたひきこもりだからこそ、見えること、言えることがある――。一生ひきこもってても、働かなくても大丈夫!
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Posted by ブクログ
ある種露悪的に語る当事者の日々。
ゴールを目指すための本ではなく、今日一日を生き抜くための心持ちが記されている。障害年金に関してマニュアルとしているのは、生きるために必須だからだろう。
支援者では言えない明け透けな言葉だから救われる。
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素晴らしい本です。
特に引きこもり中級編に書いてある「働きたくない」から引きこもる理由には納得しっぱなしです。そうです!誰だって働きたくないんです。世間体が恐いから働いて人並み程度の生活を見栄という盾にしてるんです。
既に登校拒否してるくらいだから、マトモに労働出来ないのは当たり前ですよね。だって、学校より何倍も労働の方が辛いんですから。
自分もいつかは引きこもりたい、願望を再認識させてくれた、素晴らしい一冊でした。
Posted by ブクログ
この本を読んですごく胸のモヤモヤが解消されました。
私はひきこもりではないけれど、「あっ、こういう生き方があるんだ」「こういう風にも生きていけるんだ」と思うと心がすっと軽くなります。
「働きたくないと、働きたいけど働けないとは違う」というのは名言だと思いました。
しかもそれをマツコデラックス(やせたいけどやせられないのではなく、やせたくない)にひっかけているくだりで大爆笑しました。
すごく軽妙でユーモア溢れる語り口ながら、内容には非常に真摯なものを感じさせます。
「ひきこもり暦20年」ならではの超実用的な提案もあり、「ひきこもり」当事者だけじゃなく、日々働くことに悩み、生きづらさを感じている多くの人に読まれるべき良書だと思います。
Posted by ブクログ
面白い。自分が言えた立場じゃないけど、ひきこもりになってしまって毎日辛くて仕方ないって人はこの本読んでみることをお勧めします。自分はこの本読んで"ひきこもり"をもっと知り、どうしていけばいいのか考えていきたいと思います。
医師や専門家、NPO法人などがああだ、こうだといっている事例はたくさんあると思うけど、ひきこもり当事者本人がこれだけの質で本にしているのはすごいことだと思います。
絶望しているひきこもりの人は病院に行って信頼出来る医師に相談して下さい。少し心に余裕のあるひきこもりは勝山実さんの安心ひきこもりライフ読んでみて下さい。
Posted by ブクログ
私は、ひきこもりの「名人」という称号ってひきこもり経験を活かしたり売りにしたりして何かしてるからかなとなんとなく思っていたんだけど、国の保護の対象となって福祉に支えられるようになったひきこもりのことだったんだなぁ
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働けるならまだいいが、まともに働くのが難しい人だっている。病気やケガ、介護や子育てなど、いろんな理由があるが、そのなかでもかなり正当化が難しいのが「ひきこもり」だろう。だいたい、人は働かないことに対して罪悪感や焦りの気持ちを持つものだが、〈ひきこもりであるなら就労について考えるのではなく、忘れてしまうのが正解です〉と言い切ってしまうのが本書。この道20年、いまや立派なベテラン選手である著者が、ひきこもりの実態を紹介しつつ、家族への対応、経済問題の解決法、さらにはどうやって不安から逃れて「涅槃」(安心の境地)へと至るのかという精神面の指南まで行っている。曰く〈今できないことは一生できない。努力しない。安心ひきこもりライフ辞書に、可能の文字はありません〉まずは諦めることが心の平安のためには肝要らしい。
はや中年にしてまだ親元暮らし、精神疾患で障害年金を受け取っている著者を「恵まれている」と感じる人もいるだろう。しかし、実際「働けない人」はいるのだ。そうした人は肩身狭く、生きていて申し訳ないと思いつつ生きろと? 勝者がいれば敗者がいるのは当たり前。読む人によっては言い訳と強弁だらけと思えるかもしれないが、自分を敗者と認めたうえでプライドをもって生きるための指南書として、読む価値がある。
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10代から引きこもり続けて、40代へ突入した作者の自伝。
そもそもこのランクの人がメディアに登場することは極めてまれか、仮に登場したとしても事細かに自分のことを話すことはほとんどないため非常に貴重な一冊。
内容としては、ひきこもりで精神を病んだ状態も延々続けていると悟りが開けちゃうよ。あとは、親が死んだあとのために公的補助を受けるにはこんな手段があるよという感じにお話。
メンタル面から入った後に具体的な方法論にまで手を伸ばしているのは画期的。もっとも資本主義国家日本としては、「良い子は真似しないでね」って感じなのでしょうけれど。
ただ、非常にためにはなりました。
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安心ひきこもり生活を目指すひとのための、
ガイダンスです
ひきこもりというとネガティブなイメージですが、
もしかすると、さまざまな思想家といわれる人たちは、
じっとひきこもってあたらしい
考え方を創ってきたのかもしれません。
表紙をみて、
そんな生活をかんがえました。
Posted by ブクログ
ひきこもり歴20年の著者の勝山さん、あらゆるひきこもりの葛藤と悲喜こもごもを乗り越えて、ひきこもりの生き様を受け入れて、どっしりと構えて、涅槃の境地に至る。高望みもせず開き直ってしまえば家庭内不和でも小銭を拾って障害者手当をもらう状態でもあんがいなんとか生きていける。それにしてもひきこもりと言う割には、交友関係も恵まれてるし、甥っ子の遊び相手になったりとコミュニケーション力はあるように思える。
Posted by ブクログ
ひここもり20年の著者の本。
彼のすごいところが独自の理論を延々と並べたて推論し、それを壁のように自分の周りへ張り巡らせるところ。
結論からいうとどんな人生もあり。
そしてその中にある自分の景色をしっかり見つめ、そして自分なりの楽しみを見つけ出し、それを客観的に眺める視点があれば、発展していくことなんだと知る事が出来ました。
そう思っているからひきこもれる。
ひきこもっても生きていく環境が整っているんだと思います。
このまま続けるのもよし、軌道修正するのもよし。
どんどん自分を探求していってほしいです。
ダメダメな自分をひらきなっていえるところがある意味でいいと思います。
人生何事も経験してみるのは世界の見え方がちがいますのう~
Posted by ブクログ
太田出版て変な出版社なのでは? と気づかされた一冊。
なぜこの本を出すのだろう。みんなが安心して引きこもっちゃったらどうするのよ??
と思って読み始めたのですが・・・・。
「働きたくない」と公言してそれが通っちゃったら、社会は成り立ちません。一定数いる「働きたい」人の税金で働きたくない人の衣食住を支えていくのはキビシイ。
実際には『ひきこもり』は引きこもらせないようプレッシャーをかける家族を含む社会との闘いだから、闘いは社会と本人にまかせ、引きこもらざるを得ない人を楽にしようという出版意図なのかなと思います。
Posted by ブクログ
「ひきこもり」は「働きたくない」と同義だと納得。でもこれって病気?障碍者認定出るっていうのがよくわからないです。
ただ、こういう生き方も出来るって、賢くなりました。
Posted by ブクログ
軽快な文章なのですぐ読み終わる。私個人は文体が好みではなかった上に面白いのかもよくわからなかった(ユーモアのセンスが違うのかも)のだけれど、内容に励まされる人もいると思う。私も寝込んだ時期があるので、共感できる部分がある。
ただ、障害者手帳取得のくだりなど、正直理解しきれない部分もところどころあり。著者が、はたして精神障害者といえるのかなという純粋な疑問が…。手帳の取得は、やはり社会で生きていくのに困難な人が取るものではないかなという既定概念があるので、それを著者が取得して手当てを貰う理由が文面ではよくわからないし、あまり伝わってこない。おそらくこの部分に反感を持つ読者もいるのではないかな?と思う。むむ。