あらすじ
25歳の派遣社員鮎太は、毎日が不運続きでもオネエ言葉の同僚大道寺たちと能天気にたくましく生きている。ある日、警備会社の正社員になったはいいが、賊に頭を撃たれて意識不明の重態に! 最低の不運を最高のチャンスに変えて、一流の男になるべく大道寺と旅に出る。誰もが必ず元気になれる人生応援小説。(講談社文庫)
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
20代の若者のみなさん、ぜひ手にとって見てください。
30代以上の若くはないみなさんも、読んでみるとちょっと元気が出てくるかも。
思いのこもった作品だと思います。清水義範らしいといえばらしい作品です。
Posted by ブクログ
ライトノベル風に、運の異常に悪い男の話として始まる小説。中盤までは、ほとんどが会話で進むため、情景の記述がないのだが、登場人物が限られている上に、漫画的に極端なキャラクター設定にされているため、なかなか小気味良く読める。
会話でない普通の文章に「やべー」なんていう言葉を使うのは、いかがなものかとは思うが。
中盤で、主人公が動けなくなったあたりで、突如として会話中心のストーリーが、情景と作者の言いたい話(一般的な話)に切り替わってゆく。作者の心変わりがあったのかもしれないが、明らかに違和感のある展開具合なので、面食らう。
あとがきに「さくさく読める青春小説」とあり、そのとおりだとは思うものの、中盤以降の変に重い話は必要だったのか、やや疑問は残る。読後感は良い作品である。