【感想・ネタバレ】見えない世界の物語 超越性とファンタジーのレビュー

あらすじ

ハリー・ポッターや宮崎アニメを筆頭に、ファンタジーが世を席巻している。児童文学の一分野であったものが、大人をも魅了している。宗教的な神話や伝説、昔話などの物語が、どのように文学的な物語に変容したのか。「千一夜物語」、ペロー、グリム兄弟などの流れを追う。さらに、アンデルセン「人魚姫」、C・S・ルイス「ナルニア」シリーズなどを分析し、ファンタジー作品のなかに流れ込んでいる宗教的なものの源泉をさぐる。(講談社選書メチエ)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

今まで読んできた児童文学作品の中で、特に心を動かされた物語は、「別世界の先にある、もうひとつの世界」が作中で語られるという共通点があることに気がついた。

別世界での冒険で成長し、「その先の世界」を垣間見る。「その先の世界」にたどり着く過程で、主人公が自己犠牲的な行動をとるというパターンも共通している。

自己犠牲で、どうして心が動かされるのだろう。
人間の無意識の中に、そういう憧れが生まれつきあるのか。それとも、知らないうちに深くキリスト教の影響を受けていたのか。

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2022年11月19日

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