あらすじ
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自閉症(高機能自閉症やアスペルガー症候群を含む)の「こだわり行動」は正そうとするとパニックに陥るなど、修正するのが難しいとされてきている。
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Posted by ブクログ
レーダーチャートでの整理は、こだわりのようすを可視化して対策を練るのに使えそう。どうしても頭の中で介入方法をごちゃごちゃ考えてしまいがちだけど、チャートがあれば他人と問題意識や対策の共有もしやすいと思う。強いこだわりはそれを活かした別の作業や遊び、楽しみに変える、ささいなこだわりは生活全体が改善されたらつられてなくなっていくものもある、というのがおおまかな対処法かと思う。大切なのはこだわりをなくすことに支援者がこだわってはいけないなということ。こだわりは撲滅するものではなく、関わりの間口を広める材料という著者の考えがとても参考になった。あとはこだわりの事例の種類の多さとその過酷さに驚く。こだわりの強いお子さんを育ててきた保護者の方々の気持ちには、必ず寄り添えるようになりたいと決意を新たにした。
Posted by ブクログ
すごく分かりやすく、そして優しい本でした。自閉症ってどういうことなのか、自閉の障害で困るってどういうことなのかがすごくよく分かった。世の中にはこういうことで困っている人たちがいるんだということを知るためにも、みんなが読むといいな、と思う。そして、情緒を育むための接し方って、発達障害の子に対しても定型発達の子に対しても変わらないんだなと実感できました。
Posted by ブクログ
感動的でした。
自閉症スペクトラムの人の不可解な「こだわり」。
周囲の人間関係の中で、強化されたり、種類が増えたりする「こだわり」に真っ向から向き合い、ほぐしていく。「やりとり」を真剣に丁寧に積み上げていくのが大切なのですね。
本題からは外れますが、どうして親や先生など、身近で理解や愛情を持って接する人との間で「こだわり」がこじれてしまうのでしょう。
繰り返される数々の「こだわり」に疲れ果ててしまう人も多いのでは?
「普通でない」ことに対峙するには、並々ならぬ体力が必要だと感じました。
Posted by ブクログ
こだわりに対して,ABAとは異なるアプローチ。
こだわりを守りつつも,少しずつ変化に慣れさせていったり,こだわりを適応行動に変化させていくことが重要なのだろう。
こだわりは周囲がうんざりしてしまうようなことも結構あるけれど,無碍に扱わず,無視せず,かといって付き合いすぎずに丁寧に向き合うことも大切だと思う。
子どものこだわりを活用し,かつ,子どもの興味を引きそうな課題を使いながら,徐々に変化に慣れさせていったりする方法は,かなりの職人的な技が必要だろうから,著者のようなことは簡単には真似できない。だけども,現場でやっていく以上は,経験で工夫と瞬発力を身につける努力を続けていくことが必要だなぁなんて思った。