【感想・ネタバレ】ハーバード×慶應流 交渉学入門のレビュー

あらすじ

経験や駆け引きに頼る昔ながらの「交渉術」では「交渉力」は向上しない。交渉には「論理的思考」と「事前準備」と「信頼」が不可欠だ。ハーバード大学で「交渉学」の権威フィッシャー教授から直接学んだ著者が、問題解決に必要な「交渉学」を日本人向きにアレンジし、ビジネス現場等の豊富な実例を交えてわかりやすく解説。慶應義塾大学やMCC(丸の内シティキャンパス)でも人気沸騰の講義を再現。学生・ビジネスマン必読!

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Posted by ブクログ

【メモ】
・交渉の本来の目的は、相互が受け入れることができる諸条件を導き出し、それに合意すること
→交渉の結果として、お互いが利得を得る関係(win-win)が成立しなければならない

・交渉の基本原則
①人と問題の分離
②立場から利害へ

・交渉学が推奨する交渉スタイル
①論理的に交渉すること
効果的で効率的な事前準備を行うこと
③問題の創造的解決を目指すこと

・二分法の罠:二分法を使って相手の選択肢の幅を狭めてしまうこと

・合意バイアス:合意することだけに着目してしまうこと

・事前準備の5ステップ
①状況を把握する
②ミッションを考える
③目標を設定する
④創造的選択肢を考える
⑤BATNA(合意できなかったらどうするかを考える)

・交渉戦術
-アンカリング
-good cop bad cop戦術
-おねだり戦術
-ドア・イン・ザ・フェイス戦術:ハードルの高い要求を最初に提示して、その後に要求のハードルを下げて合意させるテクニック
-フット・イン・ザ・ドア戦術:小さな同意を引き出した後、徐々に大きな要求へエスカレートさせる

・コンフリクトへの対応
①競争
②回避
③譲歩
④分配
⑤協調(問題共有)

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2025年06月01日

Posted by ブクログ

入門というだけあって、とても分かりやすく、読みやすい本でした。反省しかありませんが(笑)、読んで良かったです。学んだことを日々意識して、生かしていきたいと思います。

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2019年10月04日

Posted by ブクログ

ハーバードでロジャー・フィッシャー教授が創設した「交渉学」を学んだ筆者が、慶応に戻って研究実績を積み上げてきた集大成。数量を提示したことでその数字を上げ下げが交渉ポイントに矮小化されるアンカー効果、複雑な論点を理論的に解きほぐすための暴力装置デビル・アドボケイト、合意できない場合の代替案BATNA(Better Alternative to Not Agreed)など、弁論部マニュアルといってもよいほどわかりやすくまとめられているが、心理学的なアプローチを期待したかったところ。その意味では、人と論点を分離するため、交渉ではあえてホワイトボードを使ってお互い論点を注視し、相手と相対しないというポイントは秀逸だと思う。交渉上起こるトラブルは、交渉を進める全体像からみれば回避してはいけないポイントであり、リスクマネジメントがリスクの解消を第一義とするのに対して、トラブルは必ず解決しなければならない人と人の対立であり、①ポジティブフレーミングを用いて円滑な意思疎通を図る、②解決を急がない、③論理性をもつはずだといった暗黙の条件に頼らず相手に期待しない、④逃げ道を用意しておく という4原則があると説く。言われてみればその通りであるが、このことにより、トラブルは「交渉上のリスクではない」という結論が導かれるが、トラブルは「リスク解決上のリスク」というメタ概念か?。

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2025年04月19日

Posted by ブクログ

ビジネスの場で相手の意見に流されてしまう経験があれば刺さる内容。
win-winを目指す交渉学のプロセスは参考になる。
交渉戦術との違いを学ぶ中で、これまで交渉戦術に踊らされていたなーと思いながら色々なクライアントの顔を思い出した。

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2025年01月16日

Posted by ブクログ

ハーバード大学で交渉術を学んだ筆者の本。交渉というと相手を言い負かす、少なくともコチラの利益が出れば勝ちというようなイメージがあるがそれは誤りで大阪商人の様な「三方よし」の発想が重要。全員が笑顔で納得というのは現実的にそう上手くいくか正直疑問だが納得させるだけの公平感や満足感を持って頂かないと交渉場すら無くなるという理解(自分の考えで違うかもしれんけど)ができた。

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2022年11月28日

Posted by ブクログ

交渉とは、”交渉相手に対し論理的思考を基に組み立てた思考を語りあい、お互いの納得のできる妥協点を探す作業”問ことではないでしょうか。この本はその様な事が詳しく書かれており”交渉”以外にも応用が利く内容となっています。

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2014年08月25日

Posted by ブクログ

田村先生の最新刊?だと思われます。ビジュアル解説交渉学入門、戦略的交渉入門などの集大成的なものですね。次は中級書に入っていきたいと思います。

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2014年06月26日

Posted by ブクログ

間違ってはないんだろうけど、引用は多いし、要約された内容以上のものは少ないし、まあ読まなくてもよかったかな、と。交渉テクニックに関しては邪道だろうけど、興味はある。

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2014年02月09日

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