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Posted by ブクログ
感想書こうと思って本を開き直すとそのまままた読みふけってしまうくらい好き。
巻末に収録された「いいなりの君」が発表順的にも時系列的にも最初の話になるのだけど、唯川の片想い相手だった良知くんがほんとヤバイ子だったのがわかるプロローグだった。自覚していたのは嫉妬と好奇心だったちはやが「ひどいこと」をしても嫌な顔どころか求められ与えられ欲情に溺れさせられて囚われてくのがほんと怖い。飼い主を自称するちはや、ちはやのいいなりになってる良知くん、でも本当にいいなりになってるのはどちらなのか、躾けられているのはどちらなのか、調教されてるのに気づきもしないのはどちらなのか。「しよ」は誘いだけど「して」は「いいよ」とは違うんだよちはや。あの時「して」に応じてしまった瞬間にちはやと良知くんの力関係が確定したと言っていいと思う。無自覚だろうけど。だから怖い。
本編は唯川視点の良知くんなのでただひたすらキラキラしてて優しくてエロくて大人なアイドルしてて対比が面白い。