【感想・ネタバレ】都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代のレビュー

あらすじ

ウォルト・ディズニーが最後に見た夢は「都市計画」だった!?消費社会の進展により、もはや「ショッピングモール化」とさえ言える変貌を遂げた都市。消費のあり方が都市の姿を変える。現在に至る変遷と未来の姿。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

インフラ(交通・産業系体)、コンテンツ(建物)、コミュニティ(集落)の変遷と共に、変化して来た都市の在り方。

現在の都市のニーズを満たすのは、テーマ=ナラティブ(物語)導入による、「ディズニー化」した、消費の場“ショッピングモール”機能を持つ事。 公共性から、市場競争を主流にした都市の発展の現在形


▼メモ
・都市(公共空間)の民営利用可
⇒ 消費を軸とした、自由競争での空間利用。

・テーマパーク⇒ ナラティブ(物語)を組織や場所に適用する。
現実を隠し、ファンタジーの提供。

・ディズニーランドは、西部開拓、宇宙開拓のアメリカのフロンティア精神を体現している。(反面、先住民迫害隠蔽の見え方も)
⇒ 出入りを制限し、セキュリティ特化の理想都市を目指した。

・田園都市⇒ 職住密接型コミュニティ

・ファスト風土化⇒ 行き過ぎた郊外化による、地方都市光景の均一化。

・ショッピングモール
⇒ モール:ハードウェアを管理し、テナント:コンテンツはソフトは個々の店舗が管理

・デパート
⇒ ハード、ソフト共に自ら顧客に接する

「商売(コマーシャリゼーション)」
「商品(コモディフィケーション)」
「消費(コンシューマリズム)」
「ディズニー化(ディズニーフィケーション)」
のニーズを満たす、ショッピングモールが現在形。

0
2012年12月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

資本の論理による解体と再構築の運動。旧来の保守や革新、民族同士・宗教同士の調停がうまくいかないときに見出された第三の道と言えるだろう。
ショッピングによる連帯、ショッピングモーライゼーションはばらばらになった小さな物語を一つの物語へと編んでいく作業だ。もちろん、これは資本の論理であり善意によって駆動されている運動ではない。だからこそ、これは政治的イデオロギーや個人の意図の介在しないある種無垢な運動でありそこに私は共感できた。

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2012年10月23日

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