あらすじ
あきらめないで! 仏教に期待すれば社会は変わる
日本仏教が葬式仏教と呼ばれるようになって久しいが、どっこい志のある僧たちが、いろいろな活力ある仏教の実践を行っている。NPOを寺で主催したり、舞台公演・アート展を通して、ネットワーク作りを行うなど、新しい世代の活動・思想を追いながら、仏教にいま何が求められているのか、お寺に何ができるのか、これからの仏教の行方を展望する。
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Posted by ブクログ
仏教とはなによりも人間の苦に向き合い、その原因を深く追求することで、そこから未来と真摯に向き合い、そこでの苦悩に寄り添い、立ち向かっていったからこそ、その教えは人々に力を与えて時代を切り開いてきたのではなかったでしょうか 葬式、法事以外は何もしない寺、その葬式にしても全くありがたくもなく、感銘を受けない僧侶、社会問題意識の全くない僧侶、社会を変革する力の全くない寺、坊主丸儲けの寺、堂々の苦しみには無関心な寺、人々が苦しんでいても自分とは関係ないと泰然としている僧侶、そもそも感性の鈍い人がなる僧侶、といったイメージが崩壊し、お坊さんて面白い職業かもしれないと思いだしたのである 玄関から仏壇までの30秒で檀家に何が起こっているのか分かる。おじいちゃんが寝たきりになっているなとか、家族が円満なのかとか、小さいなサインでわかるのだという 祭りとはなんだろう。それは人々のエネルギーが、相乗的に働き、互いのエネルギーを目覚めさせる場である 曹洞宗ボランティア会SVA シャンティー国際ボランティア会 ある意味では和とは論理の世界である。足し算はきっちりと計算できる。何回計算しても答えは同じになる。しかし、そこで論理を超える力が働くと、そこには単なる足し算をはるかに超えるエネルギーが立ち現れる。それが積の世界だ
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
仏教が葬式仏教と呼ばれるようになって久しい。
日本の「ホトケ」はほんとうに死んでしまったのだろうか。
思えば私たちは仏教に何の期待もしなかった。
期待がなければ志も力も育たない。
しかし、いま志のある僧たちが、いろいろな活力ある仏教の実践を行っている。
経理の公開、NPOの主催、イベントを通してネットワーク作りを行うなど、他者との関係性=「縁起を生きる」を求める僧たちの活動が続けられている。
右肩上がりの時代が終焉し、現代は個人のかけがえのなさを喪失させる時代だ。
様々な苦を抱えて生きる私たちは、仏教にいま何を期待すればいいのか、お寺が変われば私たちの社会はどう変わるのか、仏教の行方を展望する。
[ 目次 ]
序章 仏教は面白い!
第1章 生きているスリランカの仏教
第2章 出会いを力にする―有馬実成
第3章 魅力ある寺・僧侶とは
第4章 縁起に生きる
第5章 “ホトケ”はどこにいる?
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