あらすじ
文学に登場する男、それがすなわち文学男子=文男! ダメ男、ヤサ男、ピュアな奴、イカス奴、色とりどりのてんこ盛り。文豪たちの名作に生きる男達の人生に、ナナメに切り込み読み込む、いのうえ流赤裸々文学案内。
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Posted by ブクログ
いや~、面白いですよ。
名作と呼ばれる数々の著書には意外と極端なキャラ達が大暴れしているのだなぁ・・・と、実感です。
『リア王』なんて、小さい頃(いつ?)は、辛気臭い話だと思っていましたが、確かに認知症に、老後、遺産相続、三角関係と今の時代にも十分に通用する話題満載の話だったのですね~。
『足長おじさん』は最強のシンデレラストーリーとは小さい頃(いつ?)読んだ時も思っていましたが、確かに「友達と遊びに行かずに夏休みは農園で過ごせ」っていうシーンありましたね~。それがこのジャービーぼっちゃんのロリ心のせいだったとは・・・。あははは。ぜひ続編が読みたいです。
Posted by ブクログ
「問題な日本語」の挿入マンガが大変おもしろかったので、半端なく期待値が高かったこの本。
しかし、身も蓋もなさが極まって、ちょっと身も蓋もなさ過ぎました。この「文学男子」を読んで、原典の文学作品を読んでみようと思う人はほとんどいないんじゃないかと思います。
冷静で、多角的な視点は著者の強みなのだけれど、そんなに気に入らない文学作品を取り上げないで、自分がいいと思う文学作品を取り上げれば?と思ってしまいます。
しかし、文学作品に出て来るダメンズ数多さぶらいける中でも、「舞姫」の主人公紹介は非常に説得力がありました。これで主人公に肩入れする女性は誰もいないでしょう。「舞姫」を名作と祭り上げたのは男性たちってことですね。
そうか、著者は「名作」と謳われる本にだまされるな、と、それが描きたかったのね。「文学男子」を読んで原典を読む気を無くさせられれば、著者の狙い通りなのかも・・・・。